りぶらりだいあり

りぶらりだいあり

PR

×

Profile

りぶらり

りぶらり

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

じゃがりこ 短くな… なすび0901さん

Victory for footbal… 恵子421さん

読書とジャンプ むらきかずはさん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
From おおさか mayu0208さん

Calendar

Comments

おきま@ Re:「PRIDE 池袋ウェストゲートパークX」石田衣良を読んだ(07/30) 約32年前に池袋のウェイターに騙されて風…
深青6205 @ Re:「恩讐の鎮魂曲」中山七里を読んだ(08/16) こんにちは。御子柴シリーズはお気に入り…
りぶらり @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) なすびさん,お久しぶりです。僕が本を買…
なすび0901 @ Re:「我が家のヒミツ」奥田英朗を読んだ(06/18) 好きな作家の一人 図書館で借りないでア…
2016.01.21
XML
カテゴリ: びしびし本格推理
柄刃一という作家の連作ミステリーを読んだ。

○ストーリー
変人の芸術家・マクレーンは,自宅の書斎で溺死していた。おりしも彼が描いていた作品は,川の風景画だった。この謎に,1人の日本人が挑む。

------------

〈連鎖式ミステリー〉ということで勧められてこの作品を読んだ。

同じ探偵や同じ場所でまとめられた〈連作短編ミステリー〉は世の中に多数ある。〈連鎖式ミステリー〉の定義としていろいろあるが,基本的には〈連作短編〉に加え,作品を読み終えるとそれぞれの短編から別の物語が浮かび上がる,というパターンが多い。

〈連鎖式ミステリー〉を紹介しているサイトによると,このジャンルの歴史は古い。僕もそれに従い,読み進んで,この作品にたどり着いた。

------------

そういう”縛り”を設けることで,自分が知らなかった作者や作品を読んで,読書の範囲を広げようとしているのだけれど,正直この作品には戸惑うことが多かった。



次に戸惑ったのが,世界観の構築だ。なんの説明もなく,函館やアメリカが舞台となっている。これは僕の傲慢かも知れないが,日本の作品だったら東京,名古屋,大阪,福岡を舞台としていれば,まあ説明が不要だろうけれど,それ以外であれば,どこかにその必然性を語るべきだと思う。今回それは無かった。

そしてネタバレとなるので語れない部分があるが,肝心の〈連鎖〉の方式に戸惑った。確かに新しいアプローチではあり面白い。けれどもそれで楽しめるかというと,別問題だと思う。

指示通り「あとがき」は最後に読んだけれど,正直「それで何?」という気持ちになってしまった。

------------

各編について簡単に感想を述べる。

「密室の矢」:函館郊外の別荘の密室で,男が弓矢で殺されていた。その事件の解決をしたのは,たまたま居合わせたシェフ・鷲羽恭一だった。・・・なにやら伝統的な本格ミステリーを思わせる舞台設定だ。最初の語り手が探偵かと思わせておいて,実はシェフが探偵。まるで,この作品の流れを示しているようだ。

「逆密室の夕べ」:スポーツジムの経営者が何者かに殺された。容疑者と思われた男は,そのスポーツジムの別の用具倉庫に閉じ込められていた。果たしてこの密室の謎とは・・・この短編は安心して読めるし,よく出来ていると思う。

「獅子の城」:鷲羽のレストランの客が殺された。容疑者としてあがったのは被害者から金を借りていた男で,それは確定的だと思われたが,意外な事実が浮かび上がる・・・この短編から,作品は驚きのヒネリを見せ始める。トリックは時間や手法が不確定過ぎて,少しも現実的ではないのががっかり。

「絵の中で溺れた男」:変人の芸術家・マクレーンは,自宅の書斎で溺死していた。おりしも彼が描いていた作品は,川の風景画だった。・・・この作品紹介で述べられている表題作品的な短編だが,だいぶ紹介と内容は異なる。犯人が犯罪をしてしまうきっかけ,そしていろいろ手間をかける必然性が全く分からない,という欠陥短編だと思う。それを思えば,平面図なんていらないのでは?

「わらの密室」:地方検事・ダーガーの秘書・ギルバートが刺殺され発見された。現場は密室となっていたが,そこには1本のわらが置いてあった。・・・またまたなぜかアメリカが舞台。登場人物に特徴がなくて,被害者,容疑者,犯人の区別が最後までできなかった。

「イエローロード」:札幌で身元不明の男が死体で発見される。男は手のひらに硬貨を握りしめていた。容疑者とされた看護師の女性を助けてくれたのは?・・・残虐な事件が続いた後に,この作品にしてはマイルドな短編となる。これまでトリッキーな短編が続いたのに,なかなか説得力があった。



「美羽の足跡」:少女・美羽は,向かいの家のウサギを盗んだと疑われてしまう。そこに青年が現れ・・・ミステリー作家はあれだけ血生臭い作品を著す一方で,妙に児童作品っぽいファンタジーも好きなことが多いが,そうした癖がよく表れた短編だ。まあいい話系なんだけど。

「あとがき」・・・うーん。それほど驚きもないし。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.01.23 21:30:53
コメントを書く
[びしびし本格推理] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: