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2017.01.29
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「東京藝大:天才たちのカオスな日常」で一気にベストセラー作家となっている二宮敦人のホラー小説の下巻を読んだ。

〇ストーリー
校舎に閉じ込められたユウタたち10人は,迫りくる浸水と,互いを疑う気持ちとのバランスの間で,協力関係を築いていた。だが,意外な人物からの告発で,彼らの生活の均衡は崩れる。隠棲していた人物が,校舎に戻った時,目にした驚きの状況とは?

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現代版「漂流教室」の下巻を読んだ。

現代版では,更なる相互の不信が大きなテーマとなる。様々なトラブルを超えて落ち着きを見せたと思えた主人公たちの関係だが,新たなる疑心の投入により再び攻撃的な対立関係が生まれてしまう。

ただし,それには複雑な同意の状況を生み,これまでとは異なるチカラ関係を生む。

数日この小さな社会から逃避をしていた人物が,戻ってきた時に目にしたものとは?

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ロジカルな理由は無くとも,他人を信じる人々がいる一方で,ロジカルと思っている理由で他人を追求する人がいて,せっかくの小さな社会は崩壊していく。

ある人物が,ある対象を告発する方法が恐ろしいと思ってしまった。疑惑はどんなセリフでさえ拡大解釈して怪しいと解釈してしまう。

とは言え,石持浅海の作品世界ではないので,「そんなセリフを理由に断定するのはおかしい」というセリフがあったのは良かった。

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上巻で行われた王政から,民主制への革命,そしてさらに産業革命的な主導権の移行が語られ,大きなトラブルが起きる。

ここから強引な展開となってしまうのだが,平成版「漂流教室」は一気に終焉へと向かう。これを早急ととらえるか,作者の手腕ととらえるかは判断が分かれるところだろう。

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最後まで気になったのは,やる気の無い主人公・ユウタの,不思議な評価の高さだ。ラノベの読者を想定した優遇措置だろうけれど,本当のトラブルの状況を考えたら,これは無いと思う。

傍観者が幸せになるよりも,行動を起こした人がそうなるべきなんじゃないだろうか?

よく分からない世界観だった。













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Last updated  2017.01.29 21:51:18
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