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2017.10.13
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誉田哲也の異色ミステリーの続編を読んだ。

○ストーリー

超能力者が認知され〈超能力師〉という資格制度が普及している日本で,〈増山超能力師事務所〉は小規模ながら良心的な事務所として認知されていた。その事務所に坂本という女性が,夫の行方不明を相談に来た。坂本はもともと増山所長の知人で,超能力に関連した機器を多数製造している会社の研究者だった。そしてそれ以来,事務所のメンバーを尾行する怪しい男が現れ,〈増山超能力師事務所〉はかつてない危険にさらされる。

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予想通り,「増山超能力師事務所」の続編が発表され,シリーズ化となった。

連作短編集で,SF設定が入ったライトミステリーという味わいだった第1作だが,連作が進むにつれてシリアスな度合いが増え,魅力が薄れていったと感じた。残念ながら第2作は,その路線がそのまま進み,別の方向へと振り切れてしまった。

事務所の所員には,とぼけたキャラクターが多いので,まだかろうじてポップな味わいが残っているが,全体的には陰謀論や騙し合いが支配するハードボイルド的な世界観だった。

これと呼応して,ミステリー要素は消滅しており,誉田哲也としてはいつもの近未来警察小説に近い内容を語ればよいことになり,ひょっとして楽してるんじゃないの?とさえ思ってしまった。

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失踪者も,そして増山所長も家族持ちであり,そこも犯人グループの脅しに使われていて,いわゆるスーパーヒーローとは全く異なるリアルな状況だ。

また前作でも語られた,増山の家庭のぎくしゃくした状況が語られていて,キャラクターの掘り下げは良いのだが,状況が特殊過ぎて読んでいても困ってしまう部分がある。結局ここから予測されるのは,第3作において,あるキャラクターが桁違いの能力を発揮してすべてを解決してしまうというチート的な結末だ。

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正直,黒幕については早々に想像がつく。企業スパイはこいつに乗せられていたことが分かっても,スパイたちの拷問が延々と語られるのが苦痛だった。生産性が低そうな仕事だ。

この辺り,単純に刺激的なシーンが書きたいだけみたいな印象で,だいぶ引いてしまった。

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どんどんと出だしからは異なるところへ走っていくシリーズだが,まあここまで読んだからには続編も読む。

お付き合いでしかないけれど。











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Last updated  2017.10.13 21:53:20
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