2007年10月15日
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 「ゆらゆらと揺れる海の彼方」シリーズは、全ての人々が差別されることなく平等に暮らせるように世界を征服して民主的な統一国家を作ろうとするアールガウ帝国皇帝シグルドと「武力に物を言わして統一国家を目指す」という強引すぎるシグルドの政策に反発するローデウェイク福音王国の王弟ジュラが知略の限りを尽くして対決することになるというストーリーです。主人公である記憶喪失の少女ノウラは、ローデウェイクの王ラシードやジュラたちに保護されたことで争いに巻き込まれいきます。そして、不思議な力を持ったノウラは戦況に大きな影響を与えることになるのです。ローデウェイクは当初レールダム福音連邦の一地方に過ぎませんが、破天荒な英雄ジュラが圧倒的な戦力を持つアールガウ帝国軍を何度も退けたことで反アールガウ帝国の中心的な存在となります。そして、天才的な用兵を見せるジュラとシグルドの両者は運命に導かれ「天才同士」雌雄を決することになってきます。戦争の主力となるのは海獣(ラグナ)と呼ばれる様々な特殊能力を持った不思議な生き物でこの海獣(ラグナ)を戦略・戦術を通じてどう用いるのか?が勝敗の鍵となります。
 故郷の幼馴染みギュンターとともに義勇軍を率いるシグルドがどのようにして英雄となっていったのか?七皇戦争編の続きです。義勇軍の仲間たちや主君のアルトルフ子爵を逃がすために囮となったシグルドはキルヒベルグ公軍に捕まり捕虜となってしまいます。貴族ならば捕虜となっても身代金と引き替えに命を助けてもらえますが、平民の捕虜は基本的にそのまま殺されてしまうのです。しかし、メルン沖の戦いを勝利に導いたことを評価するゼルツタール公やシグルドを愛するアルトルフ子爵の娘エミリアとエレオノーラ、敵同士なのにシグルドと奇妙な交流を持つことになったシュニッツラー、そして幼馴染みのギュンターたちの友情などによりシグルドは「平民を男爵に取り立てる」という異例の方法で命を拾うことになるのです。1~6巻ではすでに英雄となり活躍しているシグルドとその仲間たちが描かれているのですが、どういった経緯を経てそうなったのか?以前からの疑問が解き明かされていくようでこの七皇戦争編は非常に興味深いです。特に主君の娘との身分違いの恋愛の行方、シグルドが貴族になったことで生じるギュンターとの友情の亀裂、シュニッツラーをはじめとする仲間たちがどのようにしてシグルドのもとに集うことになるのか?が大変面白かったです。
 ジャンルは異世界戦記ファンタジー。戦記やファンタジーが好きな人にお薦めです。<終>


ゆらゆらと揺れる海の彼方シリーズ











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最終更新日  2007年10月15日 15時19分03秒
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