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2007.12.19
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『龍臥亭幻想』上下巻を読み終えました。

これは、本格派ミステリー作家の島田荘司の代表作である御手洗シリーズの一つです。
で、『龍臥亭事件』という別の作品の8年後を描く続編ともなっています。

粗筋はっていうと、今回の主人公たる石岡和己が、8年前の事件の舞台となった龍臥亭に再び訪れるところから始まります。そして、そこでまた新たにいくつもの謎に満ちた殺人事件に巻き込まれるのですが、その事件が現地・貝繁村に伝わる「森孝魔王」伝説に、奇妙に符合していきます。記録的な豪雪により、一時的に孤立状態となった貝繁村で、石岡は何とか事件を収束させようと奮闘していく・・・というようなものです。

今回の主人公・石岡は、本来このシリーズの主役である御手洗潔のワトスン的存在です。前作の『龍臥亭事件』でもそうでしたが、基本的にはこの石岡中心に描かれています。本来の探偵役たる御手洗は、電話でちょこっとアドバイスをするだけです。
島田作品は、結構各登場人物のキャラが立っているため、こういうのも可能なんでしょうなぁ。
また、この作品には、島田荘司のもう一つの代表作である吉敷シリーズの吉敷竹史も最後にちょこっと登場します。ここも読みどころでしょうか。

島田荘司は、私の中では結構好きな作家です。
御手洗シリーズは、ほぼ全部読んでます。(吉敷シリーズの方は、まだまだですが・・・)

社会派的な面もあり、田舎に存在する鬱積した地域感情などをよく表現されていたと思います。田舎の出としては、実感込めて読めましたな。

早いところ次回作が読みたいものです。

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最終更新日  2007.12.19 23:16:08
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