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この一週間は市場と戦い、雨と戦い、体力と戦い、さまざまなトラブルと戦い、消耗の激しい一週間であった。今まで起きたことを解説しても仕方がないし、そんな暇もない。運用者として何をしていたのかということに限ると、ファンドの中身を大幅に変化をさせた。当ファンドは地味で地道な会社に投資をするというコンセプトとと大きな下落相場が予想されるときは先物や個別銘柄の空売りでヘッジをすることもあるというコンセプトである。ポートフォリオは若干、新興成長株も混ぜながら投資をするというスタイルであった。その中で、新興成長企業に分類される銘柄をほとんど排除し、より地味で地道な銘柄に特化する作業を行った。かつポートフォリオの中身を流動性の少ない銘柄の比率を落とし、若干、流動性の大きい銘柄にシフトをした。また東証1部の中小型株の比率を増やした。ここで確認しなければいけないのは、中小型株と新興企業とは似ているがかなり違う概念である。楽天やソフトバンクやヤフーは新興企業だが中小型株ではない。今後はしばらく新興企業の不調は続くだろうが、東証1部の時価総額の小さな銘柄はそれほど大きな下落には見舞われないと考えている。よってポートフォリオの中身をより地味で地道な東証1部の中小型株を中心に構成をして、それはほぼ終わりつつある。後は若干の微調整だ。個別株では3銘柄だけショートをしていたが1銘柄はショートカバーをして、現在は2銘柄である。今後はショートの比率も徐々に上昇させる予定である。一方で日本株のヘッジファンドを運用している他社はロングもショートも不調で、相当苦戦しているところが多い。ロングでもやられてショートでもやられているので相当ひどい成績のところが多いようだ。これにより予想されるのは、そのような他社ファンドが解約をされることである。解約をされれば彼らが保有している銘柄が自動的に売り込まれてしまうのであり、外人持株比率の高い新興企業はさらに厳しい局面も予想される。当社のファンドは鞍馬天狗をのぞくと実は日本の年金資金が大半であるために短期的な動向での売却をされることはあまりなく、自分たちの解約売りで他の自分たちのファンドが打撃を受けることはたぶんない。ヘッジファンドが好きそうな中小型株の銘柄をなるべく保有しない、むしろ地味で地道な銘柄で機関投資家比率の低いもの、外人持株比率の低いものを持っておく方が安心である。今回は長い上昇トレンドの中の比較的大きな調整というイメージを持っており、弱気に傾くのは禁物だと考えている。今後はもう一段とパニック売りのようなものも見られるだろうがそのときは買い場であると考えている。株式市場でもうけるための秘訣は「安く買って高く売ること」である。そのためには、本来は株式市場が下がれば下がるほど強気になり、上昇すればするほど弱気にならなければならないが、人間の気持ちはそのようにできていない。このような下げ相場になると不安になるのが人間というものなのだろう。さわかみ氏ならこのような時に「ごきげんに買い」という名台詞が連発しそうだが、下がれば下がるほど本来はごきげんにならなければならない。ごきげんにならなくとも、冷静にいたいものだし、実際何度もこのような事態に直面しているのでとても冷静に現状を見ている。ただレオパレス21の社長のように外部資金を私的に流用するなんて言語道断だ。残念ながらこのような社長が新興企業にひとりやふたりではないだろう。とはいえ、まじめな経営者も多い。市場全体が厳しいときはそのときにも当社のファンドはもちろん厳しいですが、その後の回復局面にはやはり下げ相場の中でも地味に地道にポートフォリオのメンテナンス作業や調査活動にいそしんだファンドマネジャーや運用会社はその次の相場回復で必ず勝利をしている。私たちもそれを目指してがんばっていきたい。
2006年05月17日