里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

PR

プロフィール

rimin(リミン)

rimin(リミン)

コメント新着

人間辛抱 @ Re:あの日‥3.11(03/12) どうもお久しぶりです。 新型コロナウイル…
タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます 平素は大変お世話になっております。 タウ…
秦野市民@ Re:あの日‥3.11(03/12) 訃報を聞いて、ショックです。あまりのシ…
morikana5625genkimorimori @ Re:介護保険★手づくりの幸せレシピ パート2(03/07) 医師の常識は世間の非常識。医師の非常識…
花(*^^*)@ Re:あの日‥3.11(03/12) リミンさんの事 大変驚いております  …

バックナンバー

2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2009年01月31日
XML
土佐源氏1.jpgPhoto,1
その土地、その場所が自分の檜舞台 記・坂本長利

1月30日、雨降る金曜日の6時半、
閑静な住宅街の中にある、一軒の瀟洒な家に、
なぜか続々と人が集まった。

土佐源氏2.jpgPhoto,2

このお宅でいったい何が始まるのか?!
冷たい雨に濡れて凍えそうな身体に床暖房の暖かさが嬉しい。


土佐源氏3.jpgPhoto,3 

どこからともなく聞こえてくる不思議な音楽と、
部屋中に満ちている伽羅の匂いにも似た香りに
期待はいやがおうにも高まっていく。

土佐源氏4A.jpgPhoto,4

大勢の(70人近い)人々が集まっているのに、
場内はとても静寂な空気で、そして期待の昂揚感に満ちていた。
ここは東京・等々力、住宅街の画廊「 スペースS 」の別館。

土佐源氏.jpg
俳優・坂本長利のひとり芝居 「土佐源氏」 を見ようと集まった人たちだ。


         乞食の話を聞きにくるとはの


土佐源氏 」(とさげんじ)
土佐・梼原村の橋下の粗末な小屋に住む盲目の老人、
若い頃は牛の売買をする博労(ばくろう)だったが、


極道の末に失明し、流れ流れて、今じゃ物ごいで暮らす日々。
ボロのように何も残さず、ひっそり消えていく男の一生とは‥

その女遍歴の中に微かに光る一片の「人間のこころ」の温もりを、
老人の語り言葉そのままに、俳優の坂本長利が、1967年の初演以来およそ40年にわたり、たった一人で演じ続けている。
坂本長利は、今年、劇中の老人と同じ八十歳を迎えるという。

この話は民族学者の宮本常一氏が、日本各地を訪ね、
1200軒以上の民家に宿泊しながら土地の伝承を聞き、
書きとめていった実話のひとつだ。
※著書「忘れられた日本人」(岩波書店)で読むことができる。

地元では原作よりも坂本長利さんが演じる一人芝居の方が
有名だとの声もあるそうだ。

公演回数も今回のギャラリー公演が1108回目となるそうで、
この日は、奇しくも宮本さんの命日であったという偶然に、
主催したスタッフの方々は、とても驚いていらした。

こちらが今回の素晴らしい舞台を主催した、
ギャラリー 「スペースS」 オーナー安藤壽美子さんと、
ドイツ・ハム&ソーセージの店 「DA DA CHA」 オーナー小池保さんの
お二人です。
土佐源氏5.jpgPhoto,5

終演後も、ある種の衝撃と鳥肌が立つような感動とで、
しばし身動きもできず、あちらこちらで深い溜め息がもれる。

土佐源氏5B.jpgPhoto,6

スタッフの皆さんは、
息つく暇もなく懇親会の準備に‥

土佐源氏6.jpgPhoto,7

土佐源氏6B.jpgPhoto,8

土佐源氏7.jpgPhoto,9

「坂本長利さんを囲む集い」の風景。
嬉しい新たな出会いもありました。

土佐源氏8.jpgPhoto,10

この方が俳優の坂本長利さん。
舞台でみせる鬼気迫るエネルギーがどこに潜んでいるのかと、
不思議に思えるほど物静かな方でした。
土佐源氏の坂本長利.jpgPhoto,11

『秦野にもいらして頂けますか?』と伺ったら
『必ず伺います』とおっしゃって下さって、近いうち必ず、
我が町・秦野での上演をひそかに心に決めた夜でした‥。

※画像は一部は 「ぜんさん」 こと
太田氏よりお借りしました。
雨の中、車での送迎もとても助かりました。
ぜんさん、ありがとう~☆ 





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年03月19日 15時14分22秒
コメント(14) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:ひとり芝居(01/31)  
再建の虎123  さん
素敵な人がいますね。
私も、人の心に沁みるような生き方をしてみたいと思います。
(2009年01月31日 22時29分51秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
madamkase  さん
坂本さんは新国劇の辰巳柳太郎さんのような雰囲気ですね。
普通の劇場とは違って、狭い空間での独り芝居、むしろ張り詰めた雰囲気になり、演者と観客がより強い絆で結ばれるだろうと思います。 (2009年02月01日 01時48分18秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
迫力がありそうですね!

いろいろな人生があるんですね(^^ゞ (2009年02月01日 08時46分58秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
来楽暮  さん
うわ~、このおじいちゃん男前~が第一印象。
若い頃の写真見てみたいわ~。
って、そういう話題じゃなかったですね。
出歩けば、必ず次へのステップが待ってます!(^^)! (2009年02月01日 09時17分04秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
スタッカート さん
機会があったら是非見たいお芝居ですね。

目の前で語ってもらえるとはなんと贅沢な舞台でしょうか。
秦野公演が実現の折には伺いたく存じます。

安藤さんは西会津芸術村を作った方でしたね。
それにしてもリミンさんも安藤さんもお二人とも素敵な人を発見するアンテナがすごいですね。
素敵な方のまわりには似た方が自然と集まるのかもしれません。 (2009年02月01日 22時21分08秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
たまゆら1/f  さん
カッコイイ役者だ
観たい!

(2009年02月01日 23時21分04秒)

ありがとうございました  
Mada さん
このたびは土佐源氏にご来場いただき
誠にありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。
(2009年02月02日 01時28分49秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
すごい人がいますねー。
坂本長利さんですが、すごい一人芝居やりますねー。
秦野公演できればいいですねー。 (2009年02月02日 09時19分56秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
ぜん  さん
写真そんなにいっぱい使っちゃったんですね^^;
(2009年02月02日 14時08分36秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
【まっち】  さん
ごぶさたぁ~

ひとり芝居 いつも家でやってますが・・・(ちょっと怖いかも)
相変わらずのパワー全開での活躍、ご立派!

今 不景気でチョーヒマ! 困ったもんだ。 (2009年02月02日 23時47分37秒)

Re:ひとり芝居(01/31)  
みなさん、芝居を観て衝撃を受けたでしょうね。これもわが日本の文化なんですね。
室町時代には、体に障害を持つ人たちは差別を受けました。そんな人たちは、都市では、坂道にすみました。坂道にはそんな人たちの文化で満ちています。有名な坂道に、京都・清水寺の清水坂や、奈良・興福寺の奈良坂などが、歴史に出てきます。
平安時代の文化が、日本中に広がっていった中で、東北地方は平安時代の文化が色濃く残っています。
文化の分播は、ゆっくりと広がっていくので、平安時代の文化が東北地方でみられるというわけです。
沖縄では、奈良時代の文化が言葉などで、残っています。
東北地方で温泉の混浴風呂が村営や町営で自然に行われているのをみると、性のおおらかさを感じますね。これこそ平安時代の「源氏物語」の世界だと思います。
一度、坂本長利さんの「土佐源氏」を観てみたいものです。(^-^)

(2009年02月03日 17時58分01秒)

Re:ひとり芝居 (02/05)  
おはようございます~。

東京等々力でこの様な「一人芝居の公演」が有ったのですね。
食事付きで開演されて入場者もこの位あれば、先ず先ずだと思いますが等々力だと若干不便なところだと思われます。

良くこれだけ集まりましたね。
主催者を含めて皆さんが協力したからだと思いますね。

(2009年02月05日 10時36分18秒)

3月の個展が近づきました!  
永井雅人 さん
永井雅人展 2009年3月1日(日)~3月11日(水)
11:00am~19:00pm
会場 白矢アートスペース東京都小平市美園町1-4-12電話 042-341-0235 http://www7.ocn.ne.jp/~shiraya/artspace.html

※3月7日(土)ヴァイオリンとピアノの演奏会を行います。午前11時より。
出演、尾崎羽奈、後藤友香里 入場無料。

内容:テーマ「見ることの快楽、聞くことの至福」版画とドローイングを中心とした展示。
永井が滞在制作をしたグラーツ、メルボルンでの作品を中心に帰国後に制作された新作も発表します。
どうぞ宜しくお願い致します。
(2009年02月07日 14時44分20秒)

心弾む  
きちはな  さん
読んでいてそんな思いです

きっとここからまた人の繋がりができますね

(2009年02月09日 10時58分46秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: