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2004.01.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
JASRAC(音楽著作権協会)主催の音楽療法講座。発足当初に要綱冊子の制作を手伝ったから、考えてみれば長い付き合い。けっこう音楽療法づいてる。というか、昔から縁があったのに、かすってきたってことか。

作曲家の三善晃さんの講演はパーフェクトでした。一度も笑わずに、これほど楽しかったことはない。脳ミソがギュウッと息苦しくなるくらいタメになった。悪いクセでノウハウとかメソッドとかほしがる自分が、ホント、恥ずかしくなった。

この分野に関しては、日本は遅れているようで、もしかしたら、ものすごく真っ当な道をすすんでいっているのかもしれない。考えに考えながら。「何が療法として通じるのかわからない。一般論としての方法論が成立するかどうかも」。とても正直で誠実な言葉。もちろん行政はヒドイもんだけど。

演奏者、この場合音楽療法を施す側が演奏したとき、その音が聴き手の中に、そのまま現れるかどうか。現れなければ、ただの雑音でしかないし、演奏者の一人よがりになる。わかったような感じっていうのが一番こわい。表す者から現れる者へ、それが伝わって、初めてそこに表現が成り立ち、意味が生じてくる。expressionとimpression。そのことを、つねに謙虚に見極めて、慎重に、ゆとりをもって、忍耐強くすすめなければならない…。

表現者として、これはすべてのことに当てはまる。文章もそうだし、子育ても。おいしい料理を誰かと分け合っても「おいしい」を分け合うことはできない。自分の味わう「おいしい」は、自分の舌しか知らないわけだから。

ちょっと切ないね。親子なんかとくに幻想があるから、その事実を突きつけられると。同じリンゴを見つめても、彼女の見ているリンゴの赤と、私の見ているリンゴの赤とは違う。「相手の気持ちに立って」なんて、よくいったりするけど、本当は立てるはずがない。それはわかってる。けれど、立ってみたい、立ってその気持ちを分け合いたい、少しでも寄り添いたいと思う懸命な心の動き。

自分の想いが、言葉とか音楽とか絵とか、かたちになって、相手の心に鮮やかに立ち現れること。そう信じなくちゃ、人は生きていけないし、そうすることで、初めて世界とつながってると思える。まあ、そういう意味でいえば、10代の芥川賞もいいか。これからでしょう。いろいろは。頑張ってください。

頭が満腹だったせいか、帰りに食べたチャーハンが、もたれにもたれた。それとも、東大生に囲まれて食べたせい?







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Last updated  2004.01.19 18:24:36
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