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2010.06.18
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カテゴリ: 音楽
18世紀以前のオペラの輝きがどのようなものであったか、それから三百年近く後の現代世界に住んでいる亭主共には想像するのも難しいのですが、よく語られることの一つとしてカストラート、つまりあの残酷な手術の結果生まれた男性ソプラノ歌手の存在があります。S. シットウェルの言を借りれば、彼らは「史上最も完成した歌手たち」で、「ロッシーニに至るイタリアオペラの栄光の真の理由は彼らの存在にあった」、ということになります。

スカルラッティ親子が活躍した17世紀末~18世紀前半は、まさにカストラートたちの絶頂期にあたる時代。中でも当時のヨーロッパ中を夢中にさせたのが伝説的なカストラート、ファリネッリです。その音域は3オクターブ半あったといいますから、まさに超人的。その彼が人生の後半、ほぼ四半世紀の長きにわたり、スペインの宮廷でD. スカルラッティと同僚であった、ということは意外に知られていないようですが、彼の前半生の活躍(例えば、ポルポラと英国に渡ってヘンデルの「国王派」オペラと熱い競争を繰り広げた話)は有名で、1994年製作の映画「カストラート」でも活写されています。(亭主もDVDで楽しませて頂きました。)

カストラートが活躍するオペラは上演される機会が少ないのですが、モーツァルトのいわゆるオペラ・セリアと呼ばれるカテゴリーのオペラ(例えば「イドメネオ」など)がその片鱗を伝えているようです(E.J. デントによると、父スカルラッティの最上の弟子の一人がモーツァルト)。もちろん今やカストラート自体は絶滅して久しく、彼らが歌う音域を受け持つ歌手はアルト(女性歌手)かカウンター・テノール(男性)となりますが、後者はやはりウラ声だなァと分かる不自然さがありました。

ところが、数年前に登場したフィリップ・ジャルスキー(JALでスキーではありません!)、その声たるやまさに「ファリネッリもこんな風だったかも!?」と思わせるようなインパクトです。例えばこのCD:

実に自然かつ自在な声で聴くものを唸らせてくれます。その声音を文字ではなかなか伝えることができませんが、あえて例えれば、往年の名歌手、テレサ・ベルガンサにとても近い感じ。ちなみに、1994年の映画ではファリネッリの声を「再現」するために、何人かの歌手の声を基にコンピューター上で人工的に合成したとか。今からでもジャルスキーで吹き替え直してはどうでしょうか、コルビオさん?






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Last updated  2010.06.20 22:17:02
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