ブライアンに追い討ちをかけたのが、モロッコ旅行中の出来事である。ブライアンはガールフレンド(アニタ・バレンバーグ)とキースと3人でモロッコに行ったが、旅行中にアニタがブライアンからキースに乗り換えてしまった。それ以降、ブライアンとキースは1年以上も口を聞かなかったらしい。ブライアンのストーンズ在籍時代末期は、ドラッグでぼろぼろになり、ギターリストとして、使いものにならなかった。ゴダールの映画「One Plus One」では、ブライアンが「悪魔を憐れむ歌」を演奏している映像が出ているが、うつろな目で演奏していて相当哀しい映像だ(映画は小難しくて何が言いたいのかよく分からなかったけど、映像を見ているだけでも面白い)。
ブライアンが生きていたらどんな人生を送っていたのであろうか。でもその直前の状況を考えると、遅かれ早かれ死は迫ってきていたようにも感じる。ストーンズ関係のビデオでは、ブライアンの死のシーンでは、”Blue Turns To Gray”がよく流れる。だから、私の中ではこの曲を聴くと、私が生まれた時には既にこの世に存在しなかったブライアンを思い出す。