ラム酒 インプレ【今日もラムを飲んでます】
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【プランテーション エクストリーム No,5 バルバドス WIRD 2007】プランテーション エクストリーム バルバドス 2007バルバドスのラムです。数々のラムをリリースしているプランテーションですが、今回のは「エクストリーム」という「一番イイやつ」シリーズのようです。時々熟成庫で偶然凄く良い樽(の中身)が見つかって、それはそのままでもう完璧なのでより分けておいて、ブレンドせずにそのまま特別限定版としてボトリングする、のだそうです。プランテーションから2022年に発売されたエクストリームコレクションは3種類あって、全部バルバドスのウエストインディーズ蒸留所(プランテーション=フェラン社が所有)のラムです。それぞれ使用蒸留器や熟成年数が違っていて、今回僕が買ったのは一番安いやつ。あとの2種類のやつも飲んでみたいのですが、僕的には予算オーバーなので保留。グレッグポットスティルとコラムスティルで蒸留され、バーボンカスクでのトロピカルエイジングが2年、バーボンカスクでのコンチネンタルエイジング10年、さらにフェラン社のコニャックカスクで2年、ABV58%、というスペックです。トロピカルエイジングが短くて、コンチネンタルエイジングが長いというのは、あまり聞いたことが無いパターンです。香りはみずみずしいフルーツエキスとバニラ、カスタード、ココナッツ、白ブドウなどが感じられ、全体的に華やかな印象です。たぶんコニャックカスクの効果だと思います。飲んでみると、程よくシャープな口当たりで、香ばしいナッツとココナッツ、カカオ率マックスのビターチョコレート、軽い風味のブランデー、かなり焦げたカラメル、などの風味が重層的に感じられます。飲みごたえが充分ありながら、明るい華やかさが全体を覆うというフェラン(コニャック)カスク効果は、数あるプランテーションラムの中でも、バルバドス(ウエストインディーズ蒸留所)のラムにおいてが最も顕著ではないかと思いました。僕はそれが好きなのですが、もしコニャックカスク無しで全部バーボンカスク熟成のやつがあったら、ぜひそちらも飲んでみたいです。でもそれは難しいかもしれません。プランテーション(フェラン社)は、バルバドスのGI(地理的表示)についての話し合いにおいて、伝統的ラムの再現とその保全も唱えていて、バルバドスでトロピカルエイジングされたラムだけがバルバドスラムだと定義されると、それは伝統的なラムではなくなる可能性があると主張しているようです。ラムは三角貿易の構成要素の一つとして、植民地からの搾取、宗主国の利益のための酒であったはずなので、「伝統的なラム」という定義を突き詰めれば、それはそのとおりかもしれません。そういうところがスコッチやコニャックとは違って、歴史の中でのラムというお酒の存在は極めて複雑なものだということを改めて感じます。でも当事者ではない僕としては、伝統的ラムと生産地呼称制度に則ったラムの両方を飲んでみたいと思います。それにそもそも原産地呼称の厳守を言い出すと、プランテーションだけでなく、ボトラーズのラムは全て原産地を表示することができなくなるんじゃないでしょうか?そういうことも含めて、なかなか興味深い1本です。【僕の評価】5段階中の5プランテーション エクストリーム No.5 バルバドス WIRD 2007 ラム 58度 700ml価格:17600円(税込、送料別) (2023/1/11時点)
2023.01.20
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