老父のつぶやき

老父のつぶやき

PR

2024年05月19日
XML
テーマ: コーラス(2663)
カテゴリ: コーラス
猥褻目的では一切ないのでお断りを。7月に大阪と島根のグループがジョイントコンサートを行うにあたり、今回の合宿を計画されていたが、適当な宿舎を探すのに協力したご縁で、その練習を見学させて頂いた。

何せ指導陣が全日本合唱コンクールで金賞を取り続ける大阪のA先生、島根のI先生、それにピアノ担当のH先生が車で15分ばかりのところに来て生の練習をするのだから、見に行かない手は無い。メンバーの一人によれば「発声練習だけでいい加減疲れますよ」朝はいわゆる「モーニングボイス」で、なかなかまともに出ないものだが、I先生はそれを出させる。

「一緒にどうぞ」と促されて男声ながら練習に加えて頂いた。久しぶりに学生時代の特訓並みに引き摺り込まれたが、普段出ない音階が出るのである。テナーなので高音の商売になるのだが、いわゆる五線の上は極端に言えばデスゾーンだ。ここを出せるかどうかで価値が決まるのだが、朝の悪条件で出すためには背筋を伸ばし、胸腔を広げて共鳴を確保し、しかも肩の力を抜いて・・という芸を要求される。普段農業をやっていたら、どうしても前に屈むような姿勢が多くなり、背筋を使うことがない。勢い背中が丸くなってくるが、その反対の動作をすることになるので体にはいいはずだ。それを一発でやらせるのだからやはりただものではない。

H先生のピアノといえばこれまた「歌うピアノ」というのに相応しい。噂には聞いていたが、完全にコーラスを引っ張り、支え、時に主役。その上で「歌が遅れてるから弾きにくいよ!」だとか、指揮のA先生のタイムキーパーもこなす。A先生は合唱指揮者で喰っている訳だが、流石に「式とはこういう仕事だ」を動き、顔、表情で曲を作り、歌い手に的確な注意を与える千手観音のような存在だ。

今頃になって指揮者の仕事は、と考えると、楽譜という下絵に従って色を塗っていく、譜面にないものを表現し、伝え、修正をしていく画家のようなもの、そしてそれに流れを作ってにメーションを拵える監督みたいなものではないかと改めて思う次第だ。歌い手は正確でピュアな声を提供する。2つのグループとも、この辺がしっかり作ってある。

すげ〜な〜〜 というのが正直なところ。こうでないグループを率いるうちの指揮者は大変だ。リスペクト!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年05月19日 21時09分38秒
コメントを書く
[コーラス] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カレンダー

コメント新着

maki5417 @ Re:父の日とやら(06/16) 最近こちらでもたまに岡山産の鯛を見かけ…
maetos @ Re[1]:じゃがいも収穫(06/13) maki5417さんへ すみません、あまりスーパ…
maki5417 @ Re:じゃがいも収穫(06/13) 今はじゃがいもが高値です。 4個で200…
maetos @ Re[1]:現金を扱いたくない私(06/12) maki5417さんへ 20円ばかり上回っています…
maki5417 @ Re:現金を扱いたくない私(06/12) シルバーの時給は最低賃金を上回っていま…

プロフィール

maetos

maetos


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: