「臍帯血移植」の3分の1は日本で行われています。何故多いかが、書かれています。日本人が体格が小さいこと、公的医療保険が適用されることも理由です。
「さい帯血バンク」が整備されていて、その情報がネットで公開されていて適合するものが全国のどのバンクにあるかが瞬時にわかるようになっているようです。このようなシステムの構築が「臍帯血移植」が日本でうまく機能している一つの理由になっているようです。
今回も、本文はテキスト形式です。
日本赤十字社によると、臍帯(さいたい)(へその緒)と胎盤のなかに含まれる血液を移植する「臍帯血移植」は昨年、国内で1176件実施された。1997年からの累計は1万1500件を超えた。これは、世界の3分の1を占める。
「欧米人に比べて日本人の体格が小さいことも、日本で多い理由のひとつ」と高梨美乃子(たかなしみのこ)・血液事業本部副本部長は話す。
一般的に、新生児1人分から60~100ミリリットルの臍帯血が採取できる。このなかに、白血病の治療に欠かせない造血幹細胞が含まれている。体重の重い患者の場合、新生児2人分の臍帯血を使うため、HLA型(白血球の型)が合うドナー(提供者)も複数必要になり、移植のハードルは上がる。だが、体重60キロほどなら1人分でまかなえる。日本では臍帯血移植に公的医療保険が適用されることも後押ししているという。
白血病の移植治療では、成績がよいとされる血縁者間の骨髄移植が優先的な選択肢になる。非血縁者間の骨髄移植という道もある。ただ、日本の臍帯血移植は技術水準も高く、近年は血縁者間の骨髄移植と遜色のない結果が出るようになってきているという。
国内には現在、北海道から九州まで六つの公的な「さい帯血バンク」があり、採取に協力している病院が84ある。病院で採取された臍帯血は基本的に24時間以内にバンクに送られ、冷凍保存される。
ひとつの臍帯血の採取から保存まで、施設維持も含めると平均200万円ほどの費用がかかる。ドナーとなる母親に対し、金銭的な報酬はない。
日本赤十字社の小川篤子(おがわあつこ)・血液事業本部造血幹細胞業務課長は「まず安全に元気な赤ちゃんを産んでもらう。そのうえで、理解のある医師に協力してもらい、お母さん方からありがたくいただく、という姿勢です」と話す。
六つのバンクに新たに保存される臍帯血は年2千~3千本。3月末時点で約1万1500本分の情報がネットで公開されている。医師がネット上で患者のHLA型を入力すれば、適合するものが全国のどのバンクにあるかが瞬時にわかる。古くなった臍帯血の情報は10年をめどに公開を取り消される。
臍帯(さいたい)血移植までの一般的な流れ
2015年4月11日(土)
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