ワルディーの京都案内

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2016/04/02
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テーマ: 癌(3527)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2015年12月29日の記事≫ 

 漫画家のアシスタントだった埼玉県所沢市の武田一義(たけだかずよし)さん(40)は2010年6月、左の睾丸(こうがん)がニワトリの卵大に腫れ、硬くなっていることに気づいた。痛みはなかったが、自宅から歩いて15分ほどの防衛医科大学校病院(所沢市)で診察を受けることにした。

 CT検査や血液検査のあと、泌尿器科の吉井秀彦(よしいひでひこ)医師(42)が結果を説明した。「精巣腫瘍(しゅよう)です。9割がた悪性でしょう」

 精巣腫瘍は進行が速い。その場で4日後の手術が決まった。「ジェットコースターに乗っているみたいだな」。手術の前日、さらに悪い知らせが来た。腫瘍は左肺に転移していることがわかったという。手術後に抗がん剤治療も受けることになった。

 吉井さんは「精巣腫瘍は、抗がん剤がよく効きます。しっかりと治しましょう」と励ました。

 いちばん心配だったのは、自分の体のことより、アシスタントの仕事のことだった。

 北海道岩見沢市で20代後半まで過ごし、高校卒業後はおもちゃ屋やリサイクルショップなどで働いた。しかし、幼いころから夢見ていた漫画家に挑戦してみたくて上京。やっとのことで「GANTZ」などのヒット作がある人気漫画家、奥浩哉(おくひろや)さんのスタジオに入り、中堅のアシスタントとして作品づくりにかかわっていた。

 レギュラーのアシスタントは当時6人。1人でも欠ければ、仕事が滞るのは目に見えていた。ただ、転移がわかったことで、長期の入院は確実となった。

 「せっかく手にした仕事だけど、辞めるしかないな……」。そう覚悟を決めた。だが、お見舞いにやって来た奥さんは、こんな言葉をかけてくれた。

 「迷惑をかけたくない気持ちもわかりますが、ここは、僕らに甘えませんか。アシスタント仲間でなんとか仕事は回しますから」

 その言葉で心を決めた。

 「まず病気を治そう。そして、退院したら、お世話になったみんなに、漫画で恩返しをしよう」

 治療の体験はのちに「さよならタマちゃん」という作品に結実する。武田さんにとっては、漫画家としてのデビュー作でもあった。


デビュー作「さよならタマちゃん」と武田さん
1.jpg



 私が「がん」を発病して1ヵ月くらいで、私のポジションに後任が置かれました。治療に専念できるという半面、もう無理して戻らなくてもいいなぁと思うようになりました。普通なら、前向きな気持ちがなくなるところかも知れませんが、仕事以外にやらなければならないこと、やりたいことがたくさんあって、それを思い描いていた年齢より早く始めたいと気持ちが強くなり、働ける状態になっても今の仕事は辞めようと思うようになりました。ただし、妥協なく仕事は引き継ぐ。それらのことが病気に立ち向かう、気持ち上の原動力になっていたような気がします。


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最終更新日  2019/03/11 07:32:53 PM
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