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あのー北大路君?君の頭は大丈夫かね?今日のショックでどこかおかしくなったのではないのだろうか、今すぐ病院に行ってCTスキャンをとる事をお勧めするよ。
「何を言ってるんだ、俺はいつでも元気いっぱいの健康体だよ」
そおかい、お前がそういうんなら俺は何も言うまい。
ところで、話を戻すがもう一度聞こう、何だって?
「だから滝川たちがノートに書いていたのは脱獄の計画書だって言ってんだよ」
さらっと言うな、第一なんで脱獄なんだ?ハッハーン分ったぞお前の言う脱獄というのは学校という強制勉強を強いられる、いわば勉強刑務所からの脱獄だろう。
「いんや、ぜんぜん違うね。俺が行ってるのはマジの刑務所のこと」
せっかく俺が話を平和な方向でまとめようとしたのに・・ちょっとは空気読めよ。
「いやね、お前が話を聞きたいって言うから話してるんだからな、しっかり聞け」
「・・・分かった分った、もう何も言わないから話してみろ」
俺は覚悟を決めた、そして北大路は語りだす。
「何で泉中学のやつらがウチの中学に入ってきたのは知ってるよな、そう一ヶ月前の火事が原因なんだけど、その火事を起こした生徒の名前知ってるか?」
知らん、ニュースでやってたような気がするが覚えてない。
「飯島辰巳(いいじまたつみ)って言うらしいんだけど、そいつは4月生まれで今15歳、事件を起こす3日前に誕生日を迎えているんだ、15歳ってことはもう捕まったら少年院行きだよな?違ったけ?まあいいや、とにかくその飯島が火事を起こしてつかまって今、和泉少年院って所に入っているらしいんだけど」
うーん、なんだか話が読めてきた気がするが、なんだか俺はそれをすこし・・いや、ものすごく認めたくないのだが。ひょっとして・・。
「ピンポーン、滝川達はその飯島を和泉少年院から脱走させようという事を考えているんです」
シーン・・・玄関内に沈黙が走る。一瞬空気が死んだと思った。
その死んだ空気を蘇生させてくれたのは俺の母親だった。
「あんたら、いつまでそんなところにいるの、もうご飯やで!あっ北大路君も食べてって、多く作りすぎっちゃって」
いつもは黙れと怒鳴ってしまうくらいのうるささが今はとても助かる。
「はい、いただきまーす」
食事中に俺が「滝川にはもう近づくな」とアイコンタクを送ると北大路はどう解釈したのか、エヘ-というスマイルを見せてカレーのほうに顔をやった。
頼むぜ北大路、近づいてもいいから俺だけは巻き込まないでくれよ。
刹那に俺が願っているうちに俺は自分のカレーが北大路の胃袋に入っている事に気がついた。
そして北大路はカレーを三杯(そのうち1杯は俺の)も食って満足そうな顔をして帰っていった。
帰り際に北大路が俺に
「大丈夫、滝川たちに協力する気はないから安心して」
と言ってきたのでとりあえず安心していいんだよな。
「大丈夫大丈夫、安心安心ワッハッハ!」
そうか、俺は少しだけ笑って北大路の背中を見送った。
平凡な俺の平凡じゃない日々 2007.01.20 コメント(2)
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