さくさく堂のシナプスな存在

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2006年03月01日
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昨日はちょっとアクセス数が多かったけど、こういう話題は気になりますかね。

ちょっと言い訳チックに書いてみましょうかね。

「最初の起こしをするところが一番大変」というのは、昨日は否定的に書きましたが、別な見方をすればまさにそのとおりです。

現場に立ち会わない上に、資料の一つもわたされないことが多いテープ起こし者は、「一体これは何の話?」という状態でテープを聞き始めるところからスタートします。
1回目の起こしで、「ああ、こういう話」ということが分かり、2回目の聞き直し、検索作業で内容をしっかり理解し、3回目の読み直しで書き言葉としても整えていきます。

録音状態が悪いか、内容が難しい場合は、この2回目、3回目の部分が何回も続きますので、それには膨大な時間がかかります。

それはそれは時間がかかる、大変な作業です。


それがいくらに見合う作業なのかは、世間の相場との絡みがあって絶対値は出てきませんが、割合というものはそれなりに出てきます。

テープ起こしを初めてする人は、最初の起こしの作業時間に圧倒されます。1時間テープを起こすのに10時間ぐらいかかる人はたくさんいます。それから聞き直し、検索、読み直しをすると、20時間はかかるでしょう。



そう考えると、「下請けは元請け金額の8割ぐらいとって当然」という気持ちになるものでしょう。

別な考え方もあります。

発注元は、自分でやれば1時間テープは3時間で起こせます。
完成品のつもりで下請けから納品された原稿も、もう一度聞き直し、検索作業、読み直しをやり直します。下請けに対する仕様の提示、赤原稿のフィードバックなどの作業も発生します。その作業に3時間要したとします。

そう考えると、「元請け金額の半分ぐらいの下請け金額が妥当」という気持ちになるかもしれません。


本来こういう話は、原稿の質で話を進めないといけないので、こういうのはただの値頃感のために考えるものです。
20時間かけた人より5時間しかかけていない人がよい原稿ならば、そちらの報酬が高いほうが健全です。

いろいろな原稿を見たり、いろいろなクライアントとおつき合いしてみることだと思います。
誰がどのぐらいの質の作業を、どのぐらい時間をかけてやっているかということを少し俯瞰して見られるようになると、料金問題の落としどころが少しは見えてくると思います。

最終的にその原稿が誰のどんな役に立っているかを知る。
それに、自分はどの程度貢献したのか?


「録音された音を文字に書き起こす仕事」というふうに、作業工程で自分の仕事を定義するのではなく、「この原稿はどれだけ役に立ったのか」という価値で値頃感がつかめるようになるといいですね。





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最終更新日  2006年03月01日 12時55分41秒
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