は じ め に
あなたがいま、公園のベンチで何かを口に入れかけていると想像してみてください。ジュースとか、バナナとか。
そこへ、とつぜんヒヨドリが肩にきて止まったとしたら、さあ、あなたはどうするでしょう ?
たいていの人は、そんな人なつっこい野鳥がいるなんて思ってもいない
ので、ビックリするでしょうね。なかには気持ち悪がったり、悲鳴をあげて振り払ったりする人がいるかもしれません。
もしヒヨドリが私の肩に止まったら?
「オバサン、ソレ、アタシニモ、チョウダイ」
といってることにすぐ気がついて、自分の飲み物食べ物を気前よくわけてやるでしょう。
やがてそのヒヨドリが、
「ゴチソウサマ、ドウモアリガトウ」
と機嫌よくふたたび空に舞い上がっていく姿を、目を細めて見送ってやる
ことでしょう。
現実、元気に空を飛んでいるヒヨドリを見ていると、あの子かもしれない、と思うときがよくあります。
それでは、これからそのわけをお話ししましょう。
皆さんにも、あの子に会ってもらいたいのです。
話は、一気に16年半前にさかのぼります。
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つれりんさん