ひとりごと♪

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2009/05/10
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バタバタしている中、細切れの時間を見つけては、
相変わらず美術鑑賞に行かせてもらっています。


他の趣味は、意識して抑えめにしているけれど
これだけは別。


だって、美しいものを観ると
日頃のストレスがどっかに行くんだもん。





      *




残念ながら、今年は、
ほとんどの展覧会、行くだけ行って、


今日は、その中から
「図録」を購入したものを2つ備忘録の為に
書いておきます。



私の中で「図録」を購入するということは、
その展覧会をお持ち帰りしたくなる、つまり、
全体的に満足な鑑賞内容だったということになります。




      *




・「上村松園・松篁・淳之 三代展」


この展覧会、
上村松園・松篁・淳之にわたる
三代の絵画を展示するものでした。



今年に入ってから、東京→大阪→京都→横浜と

最後の巡回地・名古屋(JR名古屋高島屋)で開催されます。
(私は、3月に大阪で鑑賞)



まずは、松園さん。


今回、展示されていた作品は、
奈良・松伯美術館などで、実際に見たことのある作品が


松園さんの、透明感がある清楚な作品は、
何度見ても、私を清々しい気持ちさせます。


ホント、キレイだなぁ~


上村松園画集


もっと知りたい上村松園


また、今回、印象に残ったのは、松園さんだけでなく
淳之さんもでした。


これまでは松園さんばかり意識していたのですが、
改めて見て見ると、お孫さんの淳之さんの絵も素敵。


彼の絵からは、
かわいさ・優しさ・柔らかさを感じました。
こんなに愛らしい絵を書かれていたんだ~
色づかいも、大好き。

今回、図録を購入したのも、彼の作品が手元に
欲しかったからです。
(松園さんの絵は、以前から何冊か持っている)

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同じ花鳥画でも、松篁さん(淳之さん父)の絵は、
真面目な感じがして、私の心にはしっくりきませんでした。
正統派って感じで、硬く感じるのです。


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図録の解説によると、
画業が家業ではなく、個人のものとなった今日では
三代にわたる優れた画家の系譜は、稀有のものだそうです。

そんな稀有な作品を、一同に鑑賞できる展覧会、
なかなかなものだったんではないでしょうか。





      *





・「小袖展-江戸のオートクチュール-」


この展覧会、着物好きな人には
たまらない展覧会だったんではないでしょうか。


まずは、展覧会のことをさっくりご説明。

松坂屋京都染織参考館が収集した、
江戸時代初期から後期までに作られた小袖
約300点(長らく門外不出)を展示するもの



いやぁ~ホント見事でした




最近、着物を着てお出かけするイベントがないので、
暫く身に着けていませんが、

私、こう見えても?
すごく着物が大好きなんです

昔は、“およばれ”と言うと、その多くを
着物を着て出かけていました。


この展覧会に行くと、また、
自分の着物を和ダンスから引っ張り出してきて
着てみたくなります。


どなたか、sakuranomiを
“およばれ”に誘って頂けませんか(笑)





着物の柄って
ホント芸術だと思います。


全身に色々な柄を織り交ぜて、
そこに意味を持たせたり、物語を込めたり・・・


1つの着物に、
作る人、着る人、贈る人の気持ちがそれぞれこもっている。


細かな刺繍・鹿子絞
季節に合わせた柄
大胆な意匠・繊細な意匠


ホント、見飽きません。



また、着物の素晴らしいところは、
再利用をするということ。


着物として役目を果たさなくなったものを
表装として使ったり、袈裟として仕立て直しをしたり。


そんな再利用された作品も展示されていました。





夏の正装として、小袖とともに
着用された腰巻も、見事でした。
全身、刺繍。

一体、一着作るのに
どれだけの時間がかかったんだろう。

鑑賞しながら、それを思って、
少し気が遠くなりました。見事の一言のみです。





また、着物に合わす「かんざし」「笄」などの
装飾具も素敵でした。


びらびら揺れるもの(正式名もびらびら簪というらしい)
さっとさすだけのもの

どれをとっても精巧。


結った髪の毛に、これらを刺して
美しい着物を着る。


あぁ、なんて艶やかなんでしょうか





今回は、小袖展と言うだけあって、
帯の展示がかなり少なかったです。

次回、こんな機会があれば
帯も展示して欲しいですね。




こちらは、5/31まで、
大阪市立美術館で開催されています。

展示期間中、3期にわたって細かく
展示替えがされており、

2期目に行った私は、もう一度、3期目に行きたくなるほどの
内容でした。満足


小袖展 ~5/31まで

大阪市立美術館  HP




※1F第3会場に展示されている
平成元年第42回染織名作展の代表作“典麗貝桶模様振袖”も
見事極まりなかったです。

あまりの美しさ・豪華さに、
かなりの長い間、立ち尽くしてしまいました。





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Last updated  2009/05/11 12:33:52 AM
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