くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

PR

Profile

久住咲夜

久住咲夜

Calendar

Favorite Blog

風邪13日目 New! pandanandaさん

2008.01.13
XML
カテゴリ: BL小説
いおかいつき先生の本は、どちらかと言うと文が硬くて淡々としていて

ついていけなかったり、またその逆と好きになれる時と、なれない時が
あるのですが...今回の本は後者です(苦笑)


「熱に溺れる。」
いおかいつき先生(イラスト・桃山恵先生)
ワンツーマガジン社



十年前から歌舞伎役者・幸吉朗の付き人をしている彰人は「愛人ではないか」と
噂されるほど美しい。ある日、幸吉朗の跡継ぎで、華と才能を生まれ持った宗春の

しかし噂を信じている宗春に「俺にも試させてください」と突然組み敷かれて
しまう......!誰にも触れられたことのない彰人の全てを奪いつくすかのように
激しく貪る宗春。そして白い肌に刻み込まれる初めての快楽に、彰人は
抗うこともできずに呑み込まれ―――!?


多分このお話の前に「華の檻(華藤えれな先生)」を読んでしまって、あのドロドロの
執着愛にときめいてしまったのもあって、この環境の似ているお話にも期待を過剰に
持って挑んでしまったのがいけないのだと思いますが(苦笑)

簡単に物語をまとめてしまえば...
彰人は宗春の父である幸吉朗に憧れを越えて愛情を持っていますが、噂されている
ような事は無く、ただ数年前に一度だけ彰人の気持ちを解っている幸吉朗に
演目の為に「役柄と似たような気持ちを持つ彰人の想いを知りたい」と言われ、

観察するように見られただけでした。
その場面を偶然見てしまった宗春は噂の確信と、彰人へ父親を惑わせた怒りと
一瞬見た彰人のあえぐ姿を想い、駄目だと思いつつ自分を慰めるうちに愛情を
募らせていきます。
それから数年たって、宗春の付き人になった彰人を演目を真面目にする事などを

噂の否定とあの一夜の真相を告白する彰人に益々想いを募らせ、
思うが侭に連日抱き続けます。
そして段々と彰人にも自分を見てくれる宗春の気持ちが伝わり、幸吉朗を想うよりも
宗春を強く求め、宗春も最初は抱いている自分を父親と錯覚して見ていた彰人が
いつの間にか自分を見てくれる事に気付き、幸吉朗にばれたりと障害はありつつも
想い合いこれからも歌舞伎の世界にいながら一緒に生きていくことをきめます

......うーん、なんというかさっぱりとしたお話なんです(苦笑)
本を手に持って読んでいるときはお話に入り込めるのですが、無いと
「どんな内容だったっけ?(汗)」と思ってしまうような...。

「歌舞伎」の世界が描かれますが、宗春はどちらかというと若く外にも目を向けて
いるので、歌舞伎は好きだし父親の期待に答えたいと思っているかもしれないけど
その情熱と歌舞伎役者ということが、いまいち伝わってこなかったり、
彰人も幸吉朗に憧れと愛情を抱きつつも、強く抱いてくれる宗春に
どんどん気持ちを傾けていくのですが...。

宗春の想いは読んでいて納得できるんです。
年上の綺麗な人(彰人)が乱されている姿を見て、それ以来意識してしまう気持ちは。
父親の代わりにはなりたくないけど、それを利用してでも欲しいと想うのが。
お話でも父親としても役者としても、彰人の想う相手としても幸吉朗への嫉妬が
書かれているのですが、それでもなんとなく中途半端というか。

あと彰人がいやに綺麗な感じに書かれていて。
29歳になった今でも約9年前のあの一夜だけを想い出に生きているとか
もっと自分から視野を広げていって、体の関係だけでも誰かとあったり
幸吉朗を想って誰かに...とかあれば人間のやるせなさみたいで良いなぁと
思えるのですが...付き人でずっと傍にいるのを幸せに...なんて自虐的過ぎる気が(汗)
それなのに宗春には脅されてとはいえ...うーん。
さくや、受けのこういう今まで耐えてきました。っていうの苦手なんですよね...。

でも最初、宗春に幸吉朗との場面を見たと言われたときに
「若い貴方には刺激が強すぎたでしょう」見たいな事も笑顔で言うし...
清楚で儚いんだか、年下を挑発するように強気なんだか(苦笑)

幸吉朗も歌舞伎役者として最高でも、「人の気持ちがわからない」という人で
そのために愛の無い結婚をしたり、彰人の想いを悪気は無くても利用したり
...なんでこんな人が良いんだろう?と(笑)
後になって、私は人の想いは解らない。としみじみ語られても、好きになれないので
さくやはただ「貴方は最低ですね」としか思えないし。

なので設定は魅かれるのですが、全てが少しずつ物足りないと言う感じで、
残念だなぁと思います。
どちらかと言うと、仰々しい歌舞伎の世界ではなく現代的という感じで
それも物足りなかったり、でも営利主義も垣間見れて今時っぽくて良いと思ったり。

いおか先生のお話は、際立つ人物があると事件の内容があまりあっても無くても(苦笑)、
本当面白いんですけどこれは全てが抑え目になってしまったと言う感じかな...。
宗春の想いは強いので、それだけが印象に残ってしまって
彰人や歌舞伎の設定も呑み込んでしまったような。

だから宗春視点で書かれたSSは昔からの彰人への想いの何ともいえない隠れた汚さや
それでも結局、愛情になってしまう切なさが読んでいて面白かったです
12歳の時にあの場面を見てから現在20歳になるまでの気持ちの変化が。

あると読みたいけど...というお話で、ちょこっとさくやは残念でした。

このお話が好きな方が、さくやの日記読まれていたら、本当すみませんっ!(汗)
でもさくや、評判はごにょごにょ...な「残酷な逢瀬」は大好きです!!


↑いや、ただ愛情を信じなくて空ろな受けに、それでも愛情を伝える攻めが
好きなだけなんですけど(苦笑)
受けが「好きでいてくれるはずなんて無い。いつか離れる」と思い込んでいるのに
攻めは言葉でもこころの中でも、信じてもらえなくても想っている。という設定が
さくや、めちゃくちゃ好きで!(照)

むしろ信じない受けが攻めの前からふとした隙にきえるとか、それを追いかけて...
(好き設定を語りだすと長くなります・苦笑)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.01.13 22:32:03


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: