くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

くずみ さくやのダイエット&SnowMan好きブログ

PR

Profile

久住咲夜

久住咲夜

Calendar

2008.01.29
XML
カテゴリ: BL小説
タイトルは「オオカミ」ですが、受けだけに従順なわんこ攻と天然受という



「オオカミ的恋愛論」
麻生雪奈先生(イラスト・神葉理世先生)
幻冬舎ルチル文庫



カフェを営む川崎夏央は、大の犬好き。子犬の里親を募集していた夏央の店に
やってきた周防朔は、夏央より四つ下の二十歳でモデルだという。
里親になった朔に、犬の飼い方のアドバイスをする夏央。
それ以来、朔は毎日のように夏央のカフェを訪れるようになった。なぜか朔が気になる



犬が大好きで自分のことには無頓着な天然の受と、芸能人で夏央の前ではちょっとは
丁寧で年下の可愛らしさという感じの青年でいても、他の人には冷たい攻のお話です

良くもわるくも、気楽に読める可愛いお話なのですが「まとまっている」と
いう感じなんです。
うまくまとまっている。では...無いのですが(苦笑)

何て言うのか...朔と夏央の恋愛が一冊全てで、事件も何もないけれど甘いお話を
あまり考えず読むには楽しいお話、という感じで。

読んでいるほうが何も考えなくても最初から、全部書かれているんです。
だからそれを「親切なお話だな」と思うか、物足りないと思うかなんでしょうが...。
さくやは、ただふたりの恋愛を追うだけだから、気楽に読めて良いかな

夏央は家族と一緒に、犬と一緒に来店できるカフェを経営しています。

覚えるというくらい人よりも、大の犬好きなので朔の気持ちには鈍感ですが
朔は最初から想いを行動や言葉で表したり、カフェの夏央狙いのお客さんを威嚇したり
しているので、本当お互いの気持ちが全て書かれているんです。

だから夏央が、朔の元彼女が現れて未だに朔の事を好きだと知って
誤解をしそうになっても、朔の強い想いは描かれちゃっているから

夏央は不安になっているのですけど、読んでいる方は焦らずにいられるし
元彼女もこれだけ!?というくらいあっけなく描かれているから...うーん。

お話は夏央視点なので、もうちょっと朔の気持ちが解らなかったりしたら
ハラハラして読めたのだと思うけど。

子犬の飼い主を探している夏央のお店に朔が来るところからお話は始まりますが、
夏央はわんこの幸せの為なら、何でもしたいと思っていて
芸能人の朔には、子犬の世話や散歩など毎日は難しいと解ると自分が引き受けたり
わんこのしつけを教えてくれといわれて朔の家に行ってみたら、毎日外食か
コンビニのお弁当だと知って、お店が休みのときに朔のご飯を作りに来ると言ったり。

ちょっとこれは、無いんじゃないかなぁと思いますが
(しかも夏央は人に関わるよりも犬と一緒にいるほうが好きな設定なのに・汗)
普通はそこまでしません、というか数回しか会っていないのに出来ませんよね。
でもそこはBLファンタジーだから(笑)


実は朔は、以前は大の犬嫌いでしたが、犬が好きな夏央に近づきたいと思う一心で
一年かけて犬嫌いを克服して、夏央に関わる事が出来る子犬を引き取りにきた程、
強い想いを持っています。
もちろん犬にも愛情を持ちつつ、飼い犬を通して夏央にさりげなく会えるようにと
とても一途に想っていて。
でも、元彼女にはとても冷たい態度をとったり(まぁ元彼女も悪い事をしたのですが)
昔は遊び人で言葉遣いが乱暴だったり。
夏央だけが朔にとって特別で、大好きな気持ちが溢れています

夏央に好きになってもらいたいが為に、それまでの自分を大きく変えてまで夏央への
気持ちでいっぱいなのが、ご主人さまにじゃれてほしくてしっぽ
バタバタしているわんこみたいで可愛いくて、
年下だけど良いところを見せたいとムキになって猫かぶっているのが若いなぁと
いう感じで、甘酸っぱい雰囲気でにやにやしちゃいます。

朔は芸能人ですが、まだ若手という感じで、成功だけではなくオーディションの
結果が思うようにいかなくて、落ち込んだりもしながら前向きに頑張って
いるのが読んでいて、好感が持てます

ただ、「彼女いるの?」とか、ご飯を作りに来る夏央に「新婚さんみたい」と
言ったり、まだこれから物語がという時から受け視点なのに
こんなにも攻めの気持ちを露骨に書かなくていいんじゃないかなぁと。
...あまいだけのお話も素敵ですけどね(苦笑)

そんな熱い想いを常に朔から向けられていれば、いくら天然で鈍感な夏央も朔の事を
気になり始めてしまって、恋なのかまだ解らないまま
我慢できなくなった朔に抱かれてしまうのですが、ちょっとこの場面はそれまでの
流れは良いのに、突然急ぎすぎた感じがするかな...?

夏央はこころの奥では朔を好きだと想っていても、自覚が無いのに
簡単に抱かれてしまって。
それまで結構「天然の夏央は想いに気付かない」というのが前提で
ゆーっくりふたりが進んできていたので、
夏央にも朔への想いが生まれてきたな~!と嬉しくなりながら読んでいたのに、
「あれれ?」という感じで(笑)

でも恋の初めと両想いになっていく気持ちは、その場面以外はすーっと綺麗な流れで
書かれているので、最後はラブラブになって良かったね!!と思えますが。

想いを伝えあった後、出会うまでの事とどんなに夏央を好きなのかを朔が語るのですが
まだ朔が犬嫌いの時に、大きな犬とはしゃいでいる夏央を見かけて好きになって
犬嫌いなのに、夏央にかまってもらえるなら
「犬になりたかった」と思っていたと告白するのが、なんだかいっぱいいっぱいさが
伝わってくるようで、ドキドキしちゃいました。
(犬になりたいとか書かれると、さくや違うのを想像しちゃうのが、
とほほ~な感じですが・苦笑)

...攻めを「犬」にするお話、面白いかも。
(こんな可愛い恋のお話の感想の時に、さくや何言ってるんだか!・汗)


ちょっとすれ違ったりありますが、常にふたりの気持ちだけのお話なので
安心して読める感じです。
だからふたりだけしか書かれていないからこそ、脇役とかこんなに個性的で良いのにと
思っても顔見せくらいで中途半端になっちゃっているのが、残念だなと思います。

朔のライバルになるかも!?というキャラも描かれているのに
本当に「かも」で終わっちゃうし(笑)

拡がらない世界なのですが、ふたりが幸せになっていくあまく可愛いお話なので
色々と複雑な感想を書いてしまっていますが、
さくやにとってはふと手に取りたい感じの、やわらかい好きなお話です。

夏央や朔が飼っているわんこの行動が可愛いので、読んでいると触りたくなってきます
ハラハラするお話も良いですが、誰かを一途に想うだけのお話を読むのも
良いかなぁと思います♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.01.29 20:20:00


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: