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久住咲夜

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あと一週間。 New! kono52さん

2008.09.11
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時間的にも気持ち的にも、書きたいことはあっても書けないので





冷房をずっとつけているわけにもいかず、1階ではないからまあいいかと窓を開け
熱風と、それに混じる静かな夜の空気の気持ち悪さに眠るのを苦労していると、
喉の渇きを覚え、部屋の電気をつけてキッチンに向かった

大気や地を切り裂くような勢いで、雷が鳴り響いている

冷蔵庫からペットボトルを出し、コップに移そうとした所で
部屋の電気よりも明るい光と、爆発音のような雷の後、全ての電気が止まった

溜息をこぼし、闇に目を慣らしつつ、明かりが無いのは心許無いものだなと思う自分に

人影がいた

「......」

治安の悪化とかセキュリティとか、散々叫ばれている昨今だけど
何も野郎の一人暮らしの家に侵入しようとする奴がいるとは思わなかったな...。
ご丁寧にも右手らへんで光っているものは、刃物なのだろう
如何にもなぼろい学生向けの、男しか住まない様なアパートを狙わなくても良いだろうに
金目の物なんか、勿論無い。
だったら...。


「...とりあえず」

奴は窓辺に突っ立ったまま
だけど、明らかに殺意とも何ともいえない意識を向けられているのが解る





ナイフの刃先が、自分に向かっているのをさり気なく見つめる
カーテンの隙間から漏れる微かな光に反射して、キラリと輝く

いつまでも停電なわけじゃない
数秒か、数分後か。
この部屋に明かりが再びともった時、こいつの顔が照らされる時

じわじわとくる奇妙な高揚感に、自分の何かが軽くなった気がした。





雷をずーっと聞いていて思っていたのだけれど、最初は
家族とか仕事とか何もかも無くして、借金だけ押し付けられて絶望している青年の部屋に
停電と共に誰かが侵入してきて、あんまりにも自分が可哀相に思えて
自棄で色々と愚痴をこぼしつつ、とりあえず縁だからと誰かにもお茶を出してあげて
暗闇の中、テーブルを挟んで人生を一方的に喋りつつ、テーブルの上に置かれて
自分へと向かって刃先が光っているナイフに、どこか安楽を求める...というのが
書きたかったのだけれど、テーブルに座らせられなくて
すぱっと短文に(苦笑)
うーん、雰囲気だけになっちゃった。
何かされるかもしれない誰かと喋る滑稽さとか
緊迫感とか、艶やかさとかが書きたかったのだけどなぁ。

ちなみに、思っていたのは↑なのですが
文字にしていたら、実は誰かは青年の事を好きな後輩とかで、酷い振られ方をしていて
青年が大学を辞めてしまった事を、逃げられたと思って
思いつめて...というBL展開が浮かんできたのですが
(この場合青年は暴言で傷つけた自覚はあるので、奴か...という感じで)
書きたかったのは、「緊迫した空気」だけなので
余計な言葉は消して、このままで。

書こうとすると説明とか、色々と入れて長くなってしまうので
とにかく短い「場面」が書きたかったの

...でも、BL風味は後付なので、結局は他人同士でバッドエンドです





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Last updated  2008.09.12 01:07:30
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