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モロッコ旅行前の読書シリーズで、たかのてるこさんの「モロッコで断食(ラマダーン)」を読みました。著者が就職前に訪れたモロッコでのベルベル人青年との出会いと、彼の実家での交流を描いたもので、等身大の目線で描かれたモロッコの人々にすごく親しみを感じます。ラマダンを自分も実践することで、現地の人との和を広げていくたかのさんの行動力も素晴らしいなと思います。私は彼女ほど踏み込んだ旅はしていないけど、今度の旅でどんな出会いや経験が待っているのか、ちょっと楽しみです。
2011.07.20
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モロッコ旅行まであと2週間。旅支度の一環として、「モロッコを知るための65章」(明石書店)を読んでいます。同シリーズで80冊以上の本が発行されていて、これまでにバリ島とボリビアについて読みました。その国の風土、歴史、政治、経済、宗教、文化などについてその道の専門家の方が分かりやすい文章で書いているので、旅先の基礎知識を学ぶのにとても便利な一冊です。一章が5ページ程度で、電車の中での細切れな読書でもすんなり読める点も気に入っています。旅立ちが待ちながら、こんな風にモロッコに想いを馳せるのも楽しい時間です。
2011.07.08
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モロッコへの旅に向けて、四方田犬彦さんの「モロッコ流謫」という本を読みました。映画評論家であり、文芸評論家・翻訳家でもある四方田さんらしく、ポール・ボウルズやジャン・ジュネなどのモロッコでの足跡を紹介しながら、作品批評を繰り広げています。見たことのない映画や読んだことのない作品もいろいろ登場するのですが、ストーリーを紹介しながら語っているので、読みやすくて、すっと文章に入っていける感じです。特に、アルベール・カミュの短編集「追放と王国」の中の「不貞」とポール・ボウルズの小説「シェルタリング・スカイ」を比較している文章は読み応えがありました。モロッコの魔術的な魅力が伝わってきて、とても興味深い一冊です。写真は、ある路地裏に置かれたエアコンの室外機。
2011.06.22
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日曜日に東京都写真美術館で「スナップショットの魅力」展を見てきたので、流れよく、森山大道さんの「路上スナップのススメ」を読みました。帯に「中途半端なコンセプトは捨てて、とにかく撮れ!」と書いてあるのが刺激的です。昨年の御苗場が終わった後から、私はしばらく写真のコンセプトということについて考えていました。作品として写真を見ていただく上で、コンセプトを持ってシリーズを組み立てないといけないかなと思ったのです。その過程で、いろいろ学んだこともあったけれど、逡巡したこともありました。この本にまとめられた森山大道さんの言葉は、そんな私を心地よく斬ってくれます。「何か、そのときの社会状況みたいなことからテーマやコンセプトを、らしく決め込んで撮影したところで、しょうがないと思う。そんなことより、とにかく全身で感じたものを、なるべく選別なく撮っていく。とくにこれから写真家になろうという学生には、そうしろと教えてきた」スナップとは「自分の欲望が発する必然の投網を打って、偶然という獲物を絡めとること」「何でもよく見てすべて写せ。まず量を撮らないと見えてこない。少なくとも路上の写真はね。自分が何を撮っているかも見えてこない。何を撮りたいかも分からない。世界も見えないし自分も見えない。ましてや写真が何かなんて、分かりっこないんだ」うん。なんだか爽快な言葉です。ボリビアから帰ってきてからは、御苗場の準備に時間をとられていて撮影していないのですが、その後はしばらく「量を撮る」というのもいいかなぁって思いました。写真は、ボリビアのコパカバーナという街で撮ったスナップショット。人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2011.01.25
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Chloe@写真の生まれた国にいます。パリへの機内でロラン・バルトの「明るい部屋 写真についての覚書」を読みました。この本のことは以前から知っていたのですが、難解そうなイメージがあって手にとっていませんでした。最近、人に薦められて購入したのですが、実際に読んでみると、すごく親しみやすくて共感できる本でした。バルト自身が惹かれた写真を掲載して、彼の言葉を借りるとプンクトゥム(punctum)、その写真のうちにあって、見る人を突き刺し、あざをつけ、胸をしめつける偶然、がどこにあるのかを語っている箇所は、写真の見方の一つの形として興味深く感じました。一番、印象的だったのは、写真の本質を《それは=かつて=あった》ことだと定義していることです。「いま私が見ているもの、それは絶対に、異論の余地なく現前していた、がしかし、すでによそに移され相違している」という文章には、写真の記録性とか一期一会とかいう言葉でなんとなく意識していたことが凝縮されている気がしました。いや、本当はもっと深いのかな?なにしろ、本は以下の文章で締めくくられているのですから。そのレアリスムが、絶対的な、もしこう言ってよければ、始原的なレアリスムとなって愛と恐れに満ちた意識に「時間」の原義そのものを思い起こさせるなら、「写真」は狂気となる。つまりそこには、事物の流れを逆にする本来的な反転運動が生じるのであって、私は本書を終えるにあたり、これを写真のエクスタシーと呼ぶことにしたい。私はまだ、「写真の狂気」や「写真のエクスタシー」はわかりません。それでも、写真」の中に瞬間を閉じ込めて、その偶然を愛していくことで、何かがつかめるような気がしてきました。写真はCANON G10で機内から撮ったデンマーク。街も畑も雪化粧していました。人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2010.12.05
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森山大道さんの「昼の学校 夜の学校」を読了。この本は、森山さんが大学や写真学校の授業で学生達の質問に答えるという形で語っている本です。どうやって稼いだり、食べたりしているんですか?若い人たちに興味はありますか?自分に一番ほしいものは?わけが分からなくなっているこの時代に、森山大道に何ができるでしょうか?血液型は何型ですか?イヤな気持ちのときにも写真は撮るんですか?正直言って、先生の写真は分からないんです。どん底のときの話を聞かせてほしいんですが。生と死についてはどうですか?もしかしたら人はお嫌いですか?若い頃はどうでしたか?好きな女性のタイプを教えてほしいんですけど。すごく楽しそうにも見えるし、同時にどこか常に何かにいら立っているようにも見えるんですが。写真は自分をさらけ出すものでしょうか?森山さんにとって、写真とは一言で言うと何ですか?などという、学生達から投げかけられるストレートやカーブなどの質問を真摯に答えていて、とても興味深く、かつ、読みやすい本でした。森山大道さんの写真を好きな人にはもちろん、興味の無い人にもお薦めです。写真は、新宿の路地で見かけた非常階段。カメラ: Canon EOS 5D Mark IIレンズ:Canon EF24-105mm f/4L IS USM撮影モード:マニュアル露出シャッター速度:1/125絞り数値: F11測光方式:評価測光ISO感度:200
2010.04.12
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真保裕一の連作短編集「ストロボ」を再読しました。50歳の広告カメラマンの人生をフラッシュバックのように遡りながら、人生の機微を描いた作品です。最初に読んだのは1年半ほど前のこと。「暗室」で主人公の前に現れた女性カメラマンの肩肘張っているけれど潔い生き方に惹かれたのを良く覚えています。あの頃より、ちょっとだけ写真に近づけたような気がして、もう一度、本を読んでみました。いつものことながら自分で驚いたのは、ずいぶんいろんなことを忘れてしまっていたこと。意外なほど新鮮な気持ちで、再読することができました。って、記憶力の悪さを自慢しても仕方ないのですが(笑)。二度目に読み終えてみて思ったのは、写真に真剣に向かい合うって大変だなぁということ。真保裕一自身は、写真家としてではなく、綿密な取材を重ねた上で作家としてこの小説を書いたのだと思いますが、写真家の生き方や作品への向かい合い方を真摯に考えて描いているなと思いました。また、1年半ぐらいしたら、再読してみたいなと思う小説です。写真は、馬入ふれあい公園で撮ったキバナコスモス。バックは再び白に戻してみました。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1撮影モード: マニュアルシャッター速度:1/1250絞り数値: F4.0測光方式:評価測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2008.10.09
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菅原一剛さんの「写真がもっと好きになる。」という本を読みました。タイトル通り「写真がもっと好きになる」、いえ、「写真がもっと撮りたくなる」ような本です。「あなたの思いは、きっと写ります」という章のタイトルにも現れているように、自分が撮りたかった想いを写真に写すためにはこうしてみたら?というヒントが満載されています。菅原さんという写真家のことは知らなかったのですが、写真心を元気にしてくれるビタミンのような本です。「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていたそうで、今も元原稿はWEBで読むことができます。でも、ビタミンオレンジの表紙と青空に街燈の灯った表紙が素敵なので、本を手にとっていただけるといいなと思います。こんな表紙です。テクニックの追求やメカの勉強に疲れたときに読んでみると、写真を始めた頃の新鮮な気持ちに戻れるかもしれませんね。もっとも、私はいろんな意味で修行中なので、技も心も目も磨いていかなきゃと思っています。写真は、江ノ島のサミュエル・コッキング苑で出会った花と蝶。追記:花はオオハンゴンソウ、蝶はベニシジミだそうです。野鳥大好きさん、ありがとうございました♪カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP ASPHERICAL XR Di LD 28-75mm F/2.8撮影モード: マニュアルシャッター速度:1/800絞り数値: F3.2測光方式:評価測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2008.08.06
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久々の読書。和田竜の「のぼうの城」を読了しました。評判通り、面白い!うどの大木のような「のぼう様」は、およそ時代劇のヒーローっぽくないのですが、そこがこの作品の最大の魅力なのでしょう。自らの才気を頼みにする石田光成と、自分の無能さを隠さず飾らない性格ののぼう様の対比が鮮やかです。武芸に秀でた男勝りの甲斐姫をはじめ、登場人物たちも個性的で魅力的。また、武士だけではなく、農民達にも等しくスポットを当てているところも、好感が持てました。写真は、この小説の舞台である忍(おし)城の大手門。この小説に感激してわざわざ撮りにいった、わけではありません(^^)。この週末、行田では「浮き城祭り」というイベントが開催されるそうです。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP ASPHERICAL XR Di LD 28-75mm F/2.8撮影モード: マニュアルシャッター速度:1/100絞り数値: F13測光方式:評価測光ISO感度:400人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2008.07.24
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「今日のブログのタイトル、どういう風につけようかなぁ」って悩むことはありませんか?そこで、米美知子さんの「素敵なタイトルの付け方」という本を読みました。この本は、写真のタイトルの付け方の本ですが、写真ブログの場合は、ブログの題=写真のタイトルということが多いですものね(^^)。米さんがタイトルを決めていくプロセスが書かれているのですが、一枚の写真を撮る時の発見から撮影までの心の動きを垣間見せていただいたようで、とても興味深い本です。また、写真がとても綺麗!こんな美しい風景写真、撮ってみたいなぁと思いつつ、この現場を発見して、現場にたどり着くまでに、大変な苦労をしているんだろうなぁと感じました。ところで、ここまで「本」、「本」と書いてきたのですが、雑誌コードがついているので、正確には「この雑誌」ですね。楽天ブックスで出てこないのは、そのせいでしょうか。書店でも、カメラ雑誌のコーナーに置いてありました。写真は、浄智寺で見かけた椿。前日の雷雨に打たれて、花が落ちてしまったのでしょう。タイトルを付けるとすると、「花に嵐」、「嵐のあと」、どっちにしましょうか。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/100絞り数値: F10測光方式:中央部重点平均測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2008.03.16
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私が写真を撮り始めたきっかけは旅行...。日頃、写真を撮りまくっているのも、旅に行った時に思いのままに撮影できるように練習しようと思ったからです。でも、最近、念願の旅行先で撮った写真より、じっくり考えながら撮れる普段写真のほうが出来栄えがよかったり面白かったりします。日常で写真を楽しめると思えばよいのですが、せっかく旅に行った時の写真が物足りない出来栄えになっているのは、なんとも残念...。そんな時に見かけたのが、星野秀夫さんの「まるごとパリの撮り歩き」という本。パリの観光スポットを散策コースとして紹介してあって、撮影スポットが地図上に記してあるという親切さ。また、それぞれの被写体を撮る時のポイントが記載してあって、写真家がファインダーを覗く時にどんなことを考えるものなのかわかります。今度、パリに行く時には、この本のコースを辿りながら、自分だったらどう撮るのかを試してみたいなぁと思いました。写真は、パリではなく、ヨコハマで撮影したシャボン玉。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:Canon EF70-300mm F4-5.6 IS USM撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/1250絞り数値: F8測光方式:評価測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2008.02.14
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真保裕一の「最愛」を読了。もともと好きな作家なので、気になっていたのですが、はるる!さんのブログでの紹介文を読んで、これは必読!と手にとりました。なるほど、心にずしんと残る作品です。主人公の最愛の姉こそ、ある意味、ヒロインなのかもしれません。リンドウには、群生せず一本ずつ咲く姿と紫のイメージから「悲しんでいるあなたを愛する」という花言葉があるのだとか。また、「強い正義感」を示すのだとも言われます。この小説にはリンドウの花が似合うなぁと思いました。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/320絞り数値: 6.3測光方式:部分測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.11.02
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ペルーの旅行記はまだ続くのですが、興味深い本を読んだのでご紹介を。歩行者天国で大道芸人が鮮やかに技を披露している時、思わず写真を撮りたくなりますよね。でも、そこに見物人が写ってしまったら、その人たちの肖像権が問題になるのでしょうか。そんなアマチュアカメラマンの悩みをちょっと解消してくれるかもしれないのが「スナップ写真のルールとマナー」(日本写真家協会編)という本。写真を撮る時に迷う肖像権やコンテストに応募した時の著作権の所属などについて、ひとつひとつ例を挙げて解説しています。取り上げている例が具体的なので、分かりやすいのがマル。また、写真を撮る人に「撮影者としての覚悟」を求めている点や、「撮らせていただく気持ち」の大切さを訴えているのも、いいなぁと思いました。ただ、これを読めば全てがクリアーになって、スナップ写真を安心して撮れる気持ちになれるかというと、そうではないなぁというのが本当のところ。最後は「撮られる人」「撮る人」の人間同士のかかわりがあるので、法律論だけで一刀両断できないのが実際なのでしょう。日本ではほとんど人物写真を撮らない私も、海外旅行中は地元の人を撮ることがありますが、現地語か英語で撮影の許諾はいただいています。江ノ島ニャンコにも「可愛いねぇ~。写真撮らせてくれない?」って話しかけています(笑)。カメラ: Canon EOS Kiss DNレンズ:Canon EF20-35mm F3.5-4.5撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/250絞り数値: 6.3測光方式:評価測光ISO感度:400人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.08.30
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虫好き、というほどではありませんが、蝶やトンボ、てんとう虫などの写真を撮るのは好きです。蝶はひらひらと飛ぶ姿が撮りたいのですが、意外にスピードが早くて、動きが不規則なので、まだ、成功したことがありません。こうしてどこかに止まった時に、そっと近づいて撮るのが、今のところ精一杯です。野鳥大好きさんに教えていただいて、「デジタルカメラで撮る海野和男昆虫写真」という本を購入しました。写真も美しいし、撮影データも載っているし、昆虫撮影のテクニックの章もあって、読み応えのある一冊です。これによると、蝶の飛翔を撮るには、花から飛び立つ瞬間を狙うといいのだとか。今度、ぜひ試してみようと思います。カメラ: Canon EOS Kiss DNレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/250絞り数値: 5.6測光方式: 評価測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.05.28
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バリに行く前にバタバタしていて更新できなかった日記の穴埋めです(笑)。「写真家のコンタクト探検」という本を読みました。自分で写真を撮った後、ブログにどの写真を載せようかなと思った時に、どれがベストなのか迷ったりしませんか?「一枚の名作はどう選ばれたか」という副題がついたこの本を見て、「あっ、読んでみよう!」と思ったのは、そんな自分のセレクト能力を高める役に立つかなぁと思ったからです。ところが、やっぱり一流のプロは違うんですね。シャッターを押す時に確信を持って撮っている。撮った瞬間に、「撮れた」と分かる。私の場合は、バリエーションを撮りながらいろいろ発見している段階なので、そういう意味では参考になりませんでした(笑)。でも、写真を撮るという行為や、撮る前にどういう撮影意図を持って臨んだかなど、カメラマンの気概を感じる一冊です。取り上げられている人々も一流なので、写真家に疎い私には勉強になりました。写真は、北関東の川にて、朝露を纏ったツツジ。カメラ: Canon EOS Kiss DNレンズ:TAMRON SP AF 90mm F/2.8 MACRO 1:1撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/200絞り数値: 6.3測光方式: 部分測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.04.26
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せっかくの日曜日なのに、外は荒れ模様。まさに、花に嵐という感じです。というわけで、花鳥の撮影は諦めて、家のニャンズと遊ぶことに。今日のモデル猫はジークです。ちょうど、岩合光昭さんの「ネコを撮る」という新書を読んだのですが、ネコをこよなく愛し、ネコの生態を理解しているからいい写真が撮れるのだなーと思える好著です。雄ネコと雌ネコの違いや、猫との接し方、「猫だまり」に案内してもらう方法など、岩合さんが撮影している現場を覗かせていただいているような気分を味わえます。すごく当たり前ですが、大事なことだなーと思った文章を二つ、ご紹介しますね。「いい写真を撮るためには、ちょっとした意識で写真が変わってくることを意識することだ。」「生活そのもの、そのヒトの考え方がすべてが写真に現れるといっても間違いはない。」いい写真って、心技体が揃って初めて撮れるんだなぁと思い始めた、この頃です。カメラ: Canon EOS Kiss DNレンズ:Canon EF50mm f/1.8 II撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/125絞り数値: 1.8測光方式: 部分測光ISO感度:800人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.03.25
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海辺のリゾートに出かける時は、何冊か本を持っていくことにしています。今回読んだのは、真保裕一の「ストロボ」。一人のプロカメラマンの人生を、50歳の現在から、42歳、37歳、31歳、22歳と時を遡りながら描き出している短編集です。一つ一つの作品も読み応えがあるのですが、いくつかのピースが後になってパズルを埋めていくように、ストーリーが繋がっていく点も魅力です。ミステリーではないのですが、真保裕一らしさが現れている佳作でしょう。いつも徹底した取材ぶりにうならされるのですが、この作品でも、カメラマンの世界や撮影・現像に関する知識がいろいろと盛り込まれています。私って、カメラやフィルムについて知らないことがたくさんあるんだなぁと改めて感じました。こんな風にさまざまなピースが繋がって、人は作られていくものなのかもしれません。自分のことを振り返って書くとしたら、何歳の時のどんなエピソードを選ぶのでしょう。でも、今はまだ、ただ前を向いて歩きたい気持ちです。真保裕一の作品は好きで、今までにも取り上げています。「連鎖」「ダイスをころがせ」「黄金の島」「真夜中の神話」写真は、スミニャックの海。遠くで波しぶきが上がっていました。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:Canon EF50mm f/1.8 II撮影モード: マニュアル露出シャッター速度: 1/1250絞り数値: 8.0測光方式: 部分測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2007.01.07
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郡山総一郎さんの「気づいたら、カメラ馬鹿。」という文庫本を読了。イラク人質事件で注目を浴びた郡山さんですが、この本は一人のフォトジャーナリストとして世界に飛び出していく過程を語ったものです。TVで偶然、パレスチナの人々が投石しているインティファーダ(民族蜂起)の映像を見て、「この現場に行きたい」とカメラマンになることを決意。といっても、なんと、写真は全くの初心者。急遽カメラを買って練習を始めた、という話には驚いてしまいます。「写真が得意だから、カメラで身を立てよう」ではなくて、「見たい現場があるから、伝えたいものがあるから写真を撮れるようになろう」だったのですね。パレスチナへの旅立ちを前に、郡山さんが独学で撮影の猛特訓をするくだりは、写真を始めて10ヶ月の私にはとても面白く感じました。パレスチナやイラクの戦地で、タイやカンボジアのHIV患者の病院や津波の被災地で、傷つき亡くなっていく人々を撮りながら、「知ってしまったものの使命とは伝えること」と感じたという一文を読むと、私達にはお茶の間でTVを見ながら自己責任論を語る資格はないなと思います。カメラ: Canon EOS Kiss Digital Nレンズ:TAMRON SP ASPHERICAL XR Di LD 28-75mm F/2.8撮影モード: マニュアル露出 シャッター速度: 1/400絞り数値: 4.0測光方式:中央部重点平均測光ISO感度:100人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2006.05.16
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Chloe@ただいま巡業先です。今回は移動時間が長いので、久々にゆっくり読書。真保裕一の「連鎖」を読みました。1991年発表の初期の作品ですが、輸入食品の安全性の問題やCOCOM規制に着想を得た複雑&展開の早い作風は「らしさ」がたっぷり。なによりもいいのは、人物造詣の奥の深さ。主人公・羽川の親友・竹脇の妻・枝里子は昔の彼女なのですが、なぜ彼女が主人公の元を去っていったのかを語るところは、なんかすごく分かる気がしてしまいました。また、羽川の調査に手を貸すことになる保険会社の調査員・真希江もタフで素敵な女性。彼女も羽川も心の中に辛さを抱えながら、毅然として真実を突き止めようとしていくところがなんともかっこいいです。こういうヒーロー、ヒロインっていいなぁと余韻に浸りながら解説を読んでいると、真保祐一がディック・フランシスのファンだと書いてあって納得。競馬シリーズで知られるディック・フランシスのヒーローたちも、ストイックでかっこいいんですよね。「連鎖」お薦めです♪コメントへのお返事、皆様のサイトへの訪問は後でゆっくりさせていただきますね。
2006.03.22
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マダガスカル旅行に備えて、本でも読もうかなーと検索していたら、マダガスカル語の入門書というMisaotra!マダガスカルを発見。さっそく注文してみました。NHKのラジオ講座程度の厚さで、キツネザルたちのイラストが可愛い本。旅行記っぽい記述もあるので、旅支度の合間に読むと、俄然、気分も盛り上がってきます。Salama!がこんにちは!なのは、なんかちょっとインドネシア語みたい、と思っていたら、はるか昔をさかのぼると、インドネシアとのつながりもあるらしいです。果たして、Chloeのマダガスカル語は通じるのでしょうか?!人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2005.07.08
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乗り継ぎ時間の長さに悩まされた今回の出張、読書タイムには不自由しませんでした。ダイスをころがせ!(上・下)も、もちろん完読。最近、読書日記に登場頻度の高い、真保裕一さんの作品です。今度の舞台はなんと!衆議院議員選挙!これがまた、ミステリー張りに複雑なのです。こんな熱血漢の候補者が私の選挙区にいるとは、残念ながらあまり思えないのですが、でも、自分の国について考えること、そのために投票すること、政治を考えることの大切さをひしひしと感じます。私たちが日本に生まれて、日本人として日本に暮らしていることは、ある意味、すごくラッキーで恵まれていることです。でも、政治に関する意識が低いことは、すごく不幸。自分で自分たちの国の行く末を決められる権利があるのに、気づかない、そして、気づかされないようになっていることに気づいていない。すごく、もったいないです。どの政党も支持しませんが、投票をすること、政治について考えることの大切さは声を大にして伝えたいと思います。それをスマートに、楽しく実現した、この本に乾杯!人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2005.07.01
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ボスニア紛争って、もう10年以上前のことなのですね。当時、フランス語の勉強のためにFrance2というフランスの国営放送局のニュースを毎日、NHK BS1で見ていたのですが、フランスでの身近な紛争としての取り上げ方と、日本での彼方のお話という報道の違いに驚いたのをよく覚えています。この本は、現代の紛争におけるPR戦略の重要性を描いたもの。一般的に被害者として伝えられているボスニア・ヘルツェゴビナ共和国が、米国のPR会社のプロとともにいかに効果的に国際世論を形成していったかが描かれています。といっても、単純に口下手セルビアを擁護するのではなく、国政政治あるいは報道の中でいかにPRが大切か、そこでどんな戦略がとられているかを冷静に描いている点に好感が持てます。出張中に偶然、旧ユーゴ出身の人に出会いました。現在は、フランスに住んでいるという彼は見たところ50歳台。よく話を聞いてみると、クロアチアの出身でした。でも、彼は、自分を「旧ユーゴ」の人だと自己紹介していました。実家はセルビア人地区にあったために燃やされてしまい、以来、一度も戻っていないのだと淡々と語っていました。そんな体験をしながらも、両方とも結局は同じようなことをしていたんだと語っていた彼の言葉がすごく重く感じられました。
2005.06.27
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最近、観光地としても脚光を浴び始めたベトナム。「黄金の島」は、日本から逃亡を余儀なくされた元ヤクザの青年が、ホーチミンシティでシクロ乗りの少年たちと出会うことから始まります。アジアでもっとも成功を収めている「黄金の島」日本に行きたいと熱望する少年たち。ちっぽけな漁船で海に出ようとする無茶さや、仲間内での疑心暗鬼や連帯、愛など、登場人物たちのさまざまな思いが交錯する真保裕一らしい快作です。去年の夏休み、ホーチミンとニャチャンに行ったのですが、共産国とは思えない活気にあふれていました。それでも、キュートな女性ガイドのタンちゃんに言わせると郵便局や空港など楽で見入りのいい仕事は共産党の関係者しか就けないのだとか。彼女は米国に移住するのだと行っていました。今頃、アメリカで彼との新しい生活を送っているのでしょうか。人気blogランキングに参加しています。よかったらクリックしてみてくださいませ。
2005.05.21
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ビーチリゾートへの旅は、私にとっての読書タイム。今回もスーツケースにたくさんの本を入れていきました。こんな風にプルメリアの木陰で本を読むって、とても贅沢な過ごし方だと思いません?「海辺のカフカ」を読了後に読み始めたのが、真保裕一の「真夜中の神話」です。インドネシアが舞台になっていることもあって、ストーリーに引き込まれながら一気読みしました。舞台はカリマンタン島(ボルネオ)の山奥。飛行機事故で瀕死の重傷を負ったヒロインが、村の女神的な存在である少女の歌声に癒されて、奇跡的な回復を遂げた。神秘的な力を持つ歌声の少女を狙う影。秘密を知った者たちがドラキュラ退治のように無残に殺されていく。少女を守ろうとするヒロインの戦いは、自分の夫と娘を失った彼女自身の贖罪につながっていく。。。さまざまな登場人物の思惑が入り乱れ、重層的に進んでいくストーリーも面白いし、神保裕一お得意のどんでん返しも待っています。この本によると、バリ島のガムランやイルカの歌など、可聴域を超えた超音波が癒し効果を持つそうですから、BGMはやっぱりガムラン音楽でしょうね。人気blogランキングに参加しました。よかったらクリックしてみてくださいな。
2005.05.14
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ふたたび、三連休に行った浜松フラワーパークの写真から。睡蓮の花がきれいだったので、ぱちり。Chloeという名前は、20世紀フランスの作家ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」のヒロインにちなんでつけたのですが、彼女は肺の中に睡蓮の花が咲いて呼吸ができなくなる病に倒れます。治療法は、彼女のベッドの周りを美しい花で飾り、睡蓮がしょんぼりしてしまうようにするというもの。旦那様のCorinは花代を稼ぐために、人の体温で銃を育てる畑で肥料のように体を横たえるのですが、心優しいCorinからは銃は育たないのでした。ファンタジックな架空の世界が、等身大で描かれるとても不思議で悲しい小説。楽天ブックスだと同名の漫画しかでてこないので、他でさがしてくださいね。
2005.03.24
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日経ビジネスAssocieの最新号は、「あなたを目標実現に導く日記&ブログ術」。なかなか時機を得た特集で、ここに来てくださる皆さんの中にも手にとった方も多いのでは?詳しい内容は本誌をみていただくこととして、一番感動したのは博品館新社の社長さんへのインタビュー。ご主人が亡くなった後、奥様が同じ日記帳につけ始めて、連用日記を買い換える5年ごとに手紙を送ってくれる話など、ほろりとしました。Blogについては一例しかないけど、日記で実践されている事例をBlogで応用しても面白そう!お奨めです。
2005.03.15
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江良俊郎さんの「ビジネスマンのための危機管理術」(実業之日本社)を読了。広報担当という仕事柄、クライシス・コミュニケーションの勉強をしておかなきゃと思ったのですが、事例が豊富なのがマル。危機管理というと管理職以上でないと関係がないイメージもありますが、一般社員でも巻き込まれるリスクとそれを避ける具体策がでています。なぜか楽天ブックスでは出てこないのでリンクはないですが、一読に値するのでほかで買ってくださいね。
2005.03.02
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いまや、すっかり有名になったサニーサイドアップ。たぶん、PRエージェンシーという業種を知らない人も、中田英寿や北島康介のマネジメント会社として社名を聞いたことがある人は多いのでは。PRやスポーツマネージメントの舞台裏を読める楽しさはマルです。身内の人が書いた雰囲気の切り込みの弱さがちょっともったいないですが。
2005.02.23
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「ChloeのOn/Off日記」が、「このブログがすごい!」に載るような日はきっとこないけど、読み物としても楽しめるBlog紹介本。人気サイトはマーケティングの王道である、ターゲットの絞り込みや切り口のユニークさがあるのですね。私はブログを始めて半月だけど、書くこと/書こうと意識することによる効用を感じています。といっても、観に来てくださる方がいるのも大きなモチベーション!これからもよろしくね!
2005.02.19
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月曜日がバレンタインデーだったので、恒例の(ってまだ2回目)のbooksは火曜日です。今日は、年末年始のお休みに読んだ「戦場の黄色いタンポポ」をご紹介。筆者の橋田信介さんは、イラクで取材中に命を落とした戦場カメラマン。夫人の幸子さんが、遺志を継いで気丈にふるまっていらっしゃるのはTVでも伝えられていますが、この本を読むと、まさに「同志」という感じがします。同国人として誇りに思える、また、夫婦としてかくありたいなと思います。
2005.02.15
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月曜日らしく、仕事に効く本を紹介。仕事柄、広報関係の本は気にかけているのですが、仕事全般を整理しながら理解するには、この本がお薦め。五十嵐さんには、危機管理コミュニケーションの講師としてきていただいたのですが、模擬インタビューの質問が鋭くて「できる!」という感じです。
2005.02.07
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