ミステリの部屋

ミステリの部屋

2006年07月01日
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カテゴリ: 海外ミステリ


のも奇妙だった。
出てきた手紙から、怪しげな婦人との交際が明らかになるが、事件の様相を一変させたのは、脅
迫状だった。アーロン・ドウなる囚人からのもので、復讐をにおわせる文面だった。
しかもこの男は最近出所したばかりだったのだ…。
サム警部の美しい娘ペーシェンス・サムが老探偵ドルリイ・レーンと共に、事件解決に乗り出す。


感想 )、「Yの悲劇」( 感想 )、に次ぐ3作目です。

今回は、サム警部の娘であるペーシェンス・サムが探偵役であり、語り手となっています。

若い女性の探偵というのは、書かれた当時ではかなり斬新なことだったようです。

それでも、自分の若さと容貌に自信を持っており、それを利用しているとしか思えない若い女性の姿に、恋愛もからんでくるなど、これまでとかなり違う雰囲気に戸惑います。
好き嫌いが分かれるでしょうね。

スマートなエラリー・クイーンもいいけれど、聴覚を失った元名優ドルリー・レーンの深みのある
言動も魅力的だと感じていたのですが、ドルリー・レーンが老い込んでいて、活躍するシーンが少


とはいえ、死刑執行までに事件を解決しなければならないというタイムリミットがあるため、後半は緊迫感がひしひしと感じられます。
そして死刑執行のシーンの細かな描写には、独特の雰囲気飲み込まれてしまうような迫力があり
ます。

今回のレーンの推理は消去法です。
消去法を使うには、あいまいな点があっては成り立たないのですが、与えられた情報を整理して、もれのない納得できる論理を展開するところに感心しました。

この作品の内容が、4作目の「レーン最後の事件」の伏線にもなっているらしいので、忘れないうちに4作目も読もうと思います。


Zの悲劇新版:エラリ・クイーン


Zの悲劇:エラリ・クイーン







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最終更新日  2006年07月02日 00時23分58秒
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