学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

2012年11月19日
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カテゴリ: 名詞・冠詞
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東日本大震災で被災された皆様が一日も早く通常の生活に戻れますよう
被災地域の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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こんにちは iaxs vancouver のオグリです。


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本日の問題





勉強しているのはどっち?


1) John is at school.

2) Matt is in the school.














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学びに行ったのはどっち?


1) Kate went to school.
2) Ellen went to the school.

























例文の違いは the が「ある」か「ない」か だけで、どちらも「学校に行った」という同じような意味だと思った人も多いのでは?


実は、この the があるか、ないか、で 文の意味が違ってくるのですよ。


ところで、みなさんにとって「the」とはどんな存在ですか?


the は「その〜」と訳す、こんな感じのイメージを持っている人も少なくないのでは?


英語のデータベースで最も多く使われる単語のベスト10を調べると、1位の単語はなんと「the」なのです。


最もよく使われる単語、つまり英語という言語で最も活躍している単語 the は日本の学校英語でほとんど扱われないという悲しい事実があるのです。


そこで私はこの小さな体で大活躍している the に代わって、声を大にして言いたい。


the を蔑ろにしてはいけな〜い!」


と、まぁ、前置きはこれくらいにしておいて、本題に入りましょう。


今週のメルマガを読んだ人は school the school のイメージの違いを頭の中で比較的容易に描けたのでは?


今回の問題は前置詞というよりは「名詞・冠詞」に焦点を合わせた問題です。


さて、着目すべき点は school に冠詞 the が付いているか、付いていないかです。


冠詞用法の重要な原則の一つに「数えられる名詞の単数形は常に冠詞(または my, this のような他の決定詞)を用いなければならない」という原則があります。


つまり  a car (1台の車)  the car (その車)  my car (私の車) とは言えますが、 car とは言えないという原則でしたね。覚えていますか?


この原則に従えば、1校、2校、3校、と数えられる school (学校)は数えられる名詞の単数形だから 2) Ellen went to the school.  のように the が付くのがふつうですが…


次に、名詞の原則という側面から考えてみましょう。


名詞を頭の中で「明確で具体的な形やイメージに描くことが出来れば数えられる名詞、描くことが出来なければ数えられない名詞」という判断基準がありましたね。覚えていますか?


今回の school the school を 名詞の判断基準(英語脳)で考えてみましょう。


数えられる名詞「学校」に冠詞や決定詞が付いていない school は頭の中で明確な形に描くことができない数えられない名詞になります。


この school は具体的な形のある建物ではなく、名詞 school (学校)が「学ぶ」という本来の目的を表しているのです。


実際に「学ぶ」という目的を頭の中で具体的に描いてみてください。


う〜ん、やっぱり「目的」は頭の中で具体的な形を描けませんよね。


つまり、 the のない school は「建物」ではなく「 学びの場 」という目的を表わしているのです。だから、頭の中で具体的な学校の形を描くことができないのです。具体的な学校の形に描けなければ、英語では数えられない名詞 school になります。


それに対して、 the の付く school は数えられる名詞。つまり、頭の中で明確な形に描くことができる名詞です。


では、紙と鉛筆を用意して実際に school 「学校」を具体的な形に描いて下さい。


あなたが描いた学校は学校の校舎(建物)ではないでしょうか?


つまり、具体的な形がある学校とは建物、校舎のことなのです。この学校は本来の「学ぶ」という目的を表わしているのではなく、単に「建物(校舎)」を表わしているのです。


これで、 Ellen went to the school.  は単に「 校舎に行った 」というイメージが描け、 Kate went to school. は学校の目的を果たしに行った、つまり「 学びに行った 」というイメージが描けますね。


エレンは学校の校舎に行った、つまり、必ずしも勉強しに行ったとは限らないのです。もしかしたら、エレンはお母さんで息子の先生に会いに学校へ行っただけかもしれないのです。それに対して、ケイトはその学校の生徒で学びに行ったという意味になるのです。


どうですか、たかが the と思っていたかもしれませんが、 the の伝える情報がわかると例文のような文章の意味の違いがクリアーになるでしょう。


こう言った the のニュアンスの違いを使いこなすことで英語という言語に奥行きがでてきますね。



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最終更新日  2012年11月20日 13時19分14秒
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