返還式には、収蔵団体の「ベルリン人類学民族学先史学協会」(BGAEU)のアレクサンダー・パショス代表、内閣官房アイヌ総合政策室の平井裕秀室長、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長らが参加。この3者が遺骨返還の「証明書」となる文書に署名、日本政府に返還される。
返還されるのは、1879(明治12)年にドイツ人旅行者ゲオルク・シュレージンガーが札幌市内で収集した頭骨1体。BGAEU設立を主導したベルリン大教授のルドルフ・ウィルヒョウが保管していた。
BGAEUは昨年12月の毎日新聞の取材で、19世紀の民族学誌にシュレージンガーが盗掘記録を残していたことを把握。今年1月、「倫理的に許されない手段で収集された」と認め、日本政府と返還協議を始めた。
遺骨は加藤理事長が携えて帰国する予定で、8月2日に札幌市内の北海道大学構内にある「アイヌ納骨堂」に一時的に安置される。8月4日には北海道アイヌ協会主催の慰霊式「イチャルパ」が行われ、遺骨は138年の年月を経て、アイヌ式の慰霊を受けることになる。今後、親族への返還も視野に、身元や発掘場所特定に向けた調査が行われる見通し。
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