2006年02月14日
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・・・でも人間てさあ、考えたら(考えなくても)みんないつか死んでしまうのだ。忘れたフリしてるひとの上にも、目をそらそうとしてるひとの上にも、真っ直ぐに見つめつづけてるひとの上にも、その恐怖におびえるひとの上にも。平等に、死はひとの上に訪れる。

すべて平等に、というのとはちょっと違うかもしれない。
何故なら、死はすべてのひとびとの上に、ランダムにやって来るから。生れ落ちてすぐに終わってしまう命もあるし、天寿をまっとうしたと、祝福されるような長命のひとも居る。

自分の周辺でもついこのあいだ、親しくしていた友達が、幼い子を残して急死した。

やはり、どうにもやりきれないのは、人生がこれからますます輝きを放つ時期に、まったく突然に訪れる死、だ。
七五三の晴れ着を見にまとったおんなのこ。
志望校合格が決定したばかりの学生。
婚約者とハネムーンの相談をしている青年。
幼い子供たちと、輝く笑顔で念願のテーマ・パークに向かう若い主婦。


夜明けのメナムから見たエメラルド寺院

どうせ、彼らは、もう、ここには居ない。
この地球の上のどこにも居なくて、もう同じ空気を呼吸することは決してない。
酒も飲めないし、SEXもできない。
ぼくらは、身近な人間がそんな目に遭う羽目になってみないと、日常生活を送っている間に、それを思い知らされることは無い。

ヒマラヤのふもと、カトマンズ盆地を眼下に見晴らす寺院で、地球の大きさを想像してみる。


『ひとは死ぬ、いつか死ぬ、絶対に死ぬ』

そんな、あたりまえ、のことをさえ。
みんな、忘れたフリしてる。
それで、自分の同世代の身近なともだちなどが、この世から居なくなってみないと、なかなか判らない。
理屈では判っていても、身体では身に沁みて来ないし、理解しない。

いよいよ、それを前にしたら誰も助けてくれない。


旅に、似ている、という。
たったひとりの、ゆくえのわからない、すこしながい旅。
かなしみって「しみ」は、どんなしみ?!
そんなものを、探しながらのひとりだけの旅。
こころの底からの、きらきらやわくわくの、ときめきをを求める旅。



ピピ島のとりさん

『ひとは死ぬ、いつか死ぬ、絶対に死ぬ』

かつて、この標語がポスターになって、ありとあらゆる場所に、べたべたと貼りまくられた、おおきな建てものがあったそうだ。

それは、オウム真理教の「サティアン」と呼ばれた、建物群の中。

どう転んでも、ひとの旅はいっかいきり。
みじかい旅も、ながいながい旅も、結末はみな同じ。

一期一会。
さみしいことばだ。
「一期は夢よ ただ狂へ」
先人の残したことばが、切ない。


だから、ぼくも。
「ああ、あのとき、ああしておけばよかった」
と、あとでくよくよ後悔するよりは、まずやってしまってから、「あれれ」と、舌を出して、頭をぽりぽりかくほうを選ぶことにする。
やらなかった後悔よりも、やってしまった後悔のほうが、なんぼかマシだし、本人も納得できるもの。





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最終更新日  2006年02月14日 07時52分45秒
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