根岸競馬場は慶応2年11月(1886年12月)に完成。
ゴルフコースは明治39年(1906年11月)に造られた。
日本に初めて造られた根岸の洋式競馬場と、
その競馬場のコース内に造られた9ホールのゴルフコース
「ニッポン・レース・クラブ・ゴルフィング・アソシエーション」
それが根岸ゴルフコースです。
神戸、横屋に続き、日本で3番目にできたゴルフコースですが、
現在は横浜の根岸森林公園として、競馬場もゴルフコースありません。
ただ、そのゴルフコースだった跡を訪ねてみました。
(とっても感傷的な雰囲気で!笑)
横浜から根岸線に乗り換えて「根岸」で下車。
バスで馬の博物館のある「滝の上」までは210円。
途中、ユーミンの歌に出てくる「ドルフィン」を通り、
馬の博物館の横には本当の馬も居たりして、、
入り口の「シンザン」の像は競馬ファンなら感動しそうです。
「神賛」と彫られた文字が素敵でした。
奥に見える建物は当時の競馬場だった頃のスタンドです。
歴史的な建造物の跡ですね。
博物館内は競馬の歴史や馬の生態にいたるまで、
様々な「馬」に関する展示であふれていますが、
私が見たいのはゴルフコースだった頃の資料で、
何か残っていないかなぁと思ったら、
浮世絵を見つけました。
永林信実
「横浜名所之内 大日本横浜根岸万国人競馬興行ノ図 (1872年)」
根岸競馬場が描かれた浮世絵で現存する唯一のもの。
私が注目するのは馬場の内側。幻の根岸ゴルフ場です。
(旗が立っていてゴルフコースっぽく見えないかなぁと思って・・・)
(でも、年号の計算が合わないからやっぱり幻なのかな・・・)
当時の根岸競馬場の写真の中にゴルフコースが写っているものはないか?
学芸員さんにお話を伺いましたら、
横浜開港資料館になら何か残っているかもしれない、
博物館の資料もほとんどが資料館のものだというのです。
そこで私は博物館前のバス停から再びバスに乗りました。
乗ってきたのと同じ方向に乗り、関内の県庁前で下車。
横浜開港資料館はこれまた素敵な建物でした。
開国当時の資料や横浜村の写真もたくさんあって、、
ちょうど私は「野いばら」という横浜が舞台の
日本が開国するかしないかの物語を読み終えたばかりで
ナイスタイミングで開国前後の資料や写真を見れることができて
とても考え深いものがありました。
3月30日、、いつもの年なら根岸森林公園は桜が満開の筈、、
今回はまだ桜の蕾は膨らんだままでしたが、
関東に最初に作られたゴルフコースの跡を訪れることができて、
是非、もう一度来てみたいと思いました。
根岸ゴルフコースのメンバーと神戸ゴルフクラブのメンバーが
毎年交互に行き交い行った対抗戦は、
神戸の100年史や他の資料にもよく出てくるのですが、
神戸はアップダウンのきついコース。
根岸は競馬場内に作られたのでフラットなコース。
なるほどねー、、わかっていても一度は行ってみないとね!
と、改めて思った一日でありました。
ちなみに、2番目に作られたコース「横屋」ですが、
1904年、横屋(現在の魚崎)にイギリス人W.J.Robinsonにより
「横屋ゴルフアソシエーション」が創立された。
6ホール、全長1,196ヤード、ボギー27のコースだった。
創立9年後に解散→1914年に鳴尾ゴルフ倶楽部の基礎となった
「鳴尾ゴルフアソシエーション」を興している。
鳴尾は鳴尾浜に作られたあと、現在の場所に移動しています。
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