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NabeRen

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2005年07月14日
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 桜姫は、だいたい年に2度ほど遠視・弱視の検診に行く。そして、年に1度は「アトロピン」という目薬を、検査日の1週間前から毎日朝、晩さして目の屈折検査を行う事になっている。この薬は、瞳孔を開かせる為、差しはじめると、ものすごく眩しくなり、はじめの頃は、家の中でも机の下に潜り込んでたほどだ。まさに「穴ぐら生活」の桜姫だった。

 余談ではあるが、この「アトロピン」、実は、とてつもない猛毒である。
それも、かなり昔からあるものらしい。あのハムレットで使用された毒性植物ベラドンナの主成分がこの「アトロピン」。心臓も止めちゃうし、瞳孔を開き、視力を奪う(全くじゃないよ、ぼけるくらい。調整が効かなくなるって事かな、でも、死んじゃったら、視力云々の問題じゃなくなるけど)。でも、面白い事に、この「アトロピン」は「エピネフィリン」という薬と併用して心停止の時の治療にも使われる(確かそうだったような・・)。
「エピ」は交感神経に作用し、「アトロピン」は副交感神経を遮断するように作用する。ってことは、交感神経が優先的に作動して、心臓をバクバク動かす指令がいくって事になる。「アトロピン」が交通整理をして、副交感神経の信号を止めて、交感神経の進行を優先的に進ませるって事なのかしら。


 話はそれそれに反れたが、この猛毒を桜姫に投与するのは、非常に恐かった。でも、このまま放っておいては、桜姫の視力は、どうなるのかわからなくなり、何の為に早めの矯正を心掛けたのかわからない・・・なるべく体内に入るのを避ける為に、点眼後は1分ほど目頭を抑えておくと良いらしい。
っていっても、そりゃ「時間差」ってモンがあるんだから少しは入るのが当たり前だけど、しないよりはマシかと、その手で1週間やった、と言うか、やらざるを得なかった。

 今年で、3回目であるが、おかげさまで、桜姫の視力は、かなり上がった。おそらく、ずっとメガネか、大きくなったらコンタクトとの付き合いは続く事になるだろうが、私のように、どんなレンズをつけても視力がでないという事は免れそうだ。遠視は、ほぼ100%親からの遺伝らしい。
気がつかず、放っておくと私のように視力が上がらず、結局片方の目だけでものを見る事になってしまう。ちなみに、わたしの片目は2、0で悪い方は0、1ない(弱視なので、その日によって視力が変わるが、見えない事には変わりない)。眼鏡をかけてはいるが、アンバランスな視力を調整する為に、良い方を少し落とすようになっている。慣れればこちらの方が見やすい。なぜなら、ずっと裸眼でいると、良く見えるのだが、ほとんどを良い方の目だけで見ているので、必ず後で頭痛が襲って来るし、めまいさえし始めるのだ。アンバランスな故、よくぶつかるし、一時期流行った「マジック・アイ」だっけ?あの3Dの本も見えない事が多かった。

 桜姫の場合。メガネをかければ、1、2は見える。「見る力」が出来たのだ、良かった。「アトロピン」の投与も、桜姫の視力アップの助力となっているという事か。

 結局、桜姫は、眼鏡のレンズを作り替える事になった。成長し、目の筋肉も固まってきた事もあり、そろそろもうひとつ度を落として訓練してみる事になった。今迄は、7悪かったら、7用の度数をつけていたが、これからは6用の度にして視力を出すという。だんだん度を落としていけたら、眼鏡のレンズも軽くなるかもしれない(単なる希望的観測)、だって、遠視用の眼鏡のレンズって凸レンズだから重いのだ。汗なんかかいたら、すぐに「桃屋の鼻眼鏡」になってしまう。ガンバレ桜姫!

 ところで、実は私はこの桜姫の視力について、たまたま主治医がいなかった時に担当した女医に、私が弱視だという事もあるので、桜姫の視力はどこ迄回復するのか聞いてみた事があった。ところがだ!!!この女医、何というク○医者!フ~ッ、と大きな溜め息の後「あのですねぇ~、弱視というものは・・・云々、遠視というものは・・・云々・・・」と、前にも聞いた事を説明して、「ですから、桜姫の視力はどこ迄治るんですか?」ときくと、スタイルの良い足を組みかえ、机に肘をつき、指でくるくるとペンを回しながら眉間にしわを寄せて「いいですか?お母さん。」もう、この時、こいつのこの態度で私は獅子の歯噛みをしたが、周りには沢山の子どもたち、桜姫を目の前にして怒鳴る訳にもいかず、ぐっと堪えたところでぼろぼろと涙が溢れてきた。それを見たこの○ソ女医は、またもや大きな溜め息をして、椅子の背もたれにもたれ掛かった。
 すかさず、隣に居たもうひとりの、ちょっとキャリアが上っぽい女医が私に、ゆっくりと説明をした。この後に及んで、またもや同じ、弱視の説明からはいっていこうとしたので、「失礼ですが、私も弱視の身ですので、それについては自分でも調べておりますし、主治医からの説明も受けています。私が聞きたいのは、今後の娘の視力についてです。私は視力が出ませんでしたが、いずれ眼鏡をとる事はできるのでしょうか?ということです。」と言うと、やっと「眼鏡とは長いおつき合いになると思います。気になるのであれば、中学高校生くらいであればコンタクトに変える事になると思います。」
 全く、この事を聞くだけでとんだ恥をかいてしまったモンだ!!
それにしても、今思い出しただけでも向かっ腹の立つ女医だった。あの時は、真剣にその大学病院の医事相談窓口に言って行こうと思ってたくらいだが、その女医の名前も怒りのせいで忘れてしまった。後で調べたが、いずれなくなるだろうと思ったし、実に、今はもういない。

 実は、昨日の桜姫の担当が、このフォローした女医だったのだ。おぼえてたかな?

 それにしても、桜姫の眼鏡を作り替えるのか・・・こういう時の為に眼鏡を2個買ってはいたのだが、遠視のレンズって高いんだよね~重いから、なるべく軽くしようとして高価なレンズにせざるをえない。子どもだから傷の着き難いコート加工をしてもらう。結局、2、3万はかかるのだ。私は、なるべく、ずっとかけさせておく為に、フレームは自分で選ばせた(他のものも、後で文句を言わせない為によくする)。自分が、母が勝手に選んだ眼鏡が気に入らずかけなかったからだ。桜姫はモノをよく見る。そして決まって良いものを選ぶ。今迄買った2個の眼鏡は、小振りの大人用をわざわざ子供用にアレンジしてもらったものだ。でも、そのおかげで、桜姫は、朝起きてまず「メガネ」、寝る時に「眼鏡」と外して寝る。という習慣が着いており、視力もそのおかげで上がったと言われた。最初はきついが、結局良かったのだ。と、自分に言い聞かせる・・・

 今や眼鏡のない桜姫は、横山やすしの様に焦る・・・。
「め、めがねめがね・・・」と。





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最終更新日  2005年07月15日 11時37分04秒


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