子ども達の未来を守るために

子ども達の未来を守るために

2012年01月29日
XML
カテゴリ: 国内

 録画しておいたのをやっと見ました。

 100年に一度ではなくて、1000年に一度のことが起きているのでしょうか・・・?

 『過去からの警告~古文書と考古学が語る巨大津波』ということで、色々と取り上げられていました。

 津波によって壊滅的な被害を受けた宮城・名取市閖上地区では約1000年前にもこの地域を大津波が襲ったことを伝える古文書が残っている。その古文書である、平安時代の「日本三代実録」に記されている、869年に起きたとされる貞観地震で死亡したと記されている1千人という被害者数は、現在の人口比では約2万人にあたり、今回の東日本大震災に匹敵する大災害だそうだ。

 南海トラフでM9の地震が起こった場合を想定してのシミュレーション結果として、地震発生直後に御前崎(静岡県)で7.5m、潮岬(和歌山県)で5.5m、室戸岬(高知県)で7.7mの津波が発生。20分以内に船越(三重県)で13.7m、尾鷲で10.8m、田辺港11.1m、高知港13.5m、足摺岬で10.5mの津波が襲うという。さらに、伊勢湾で4m、大阪湾で4m以上と、内海でも津波が長時間押し寄せるという解析結果が・・・。

 奈良・斑鳩町の法隆寺には1361年の正平南海地震の津波被害の記録が残されていて、これによると大阪は水没か!!!。

 法隆寺に残されていた「斑鳩嘉元記」という古文書には奈良の薬師寺の本堂でも九輪が折れたなどの高い建物ほど被害が大きかったという記述が残っている。大きな建物を大きく揺らす長周期地震動は、最近になって判明したメカニズムですが、650年前のこの古文書はすでに長周期地震動について警告していたのかもしれない。

 南海トラフを震源域とする東海、南海、東南海地震は90~150年という間隔で大地震を繰り返してきたそうです。今回の放送では、三陸地域の地層を調べるとには6000年の間に少なくとも、6回大津波が来ていたそうです。その地層を調査しているところの映像からも、特に3500年前の津波は 慶長三陸津波や貞観津波とは比べものにならない大きさだったことが素人もにも明らか・・・。

 1498年の明応地震では 浜名湖のほとりの東海道の宿場町が消えたとか、鎌倉では海岸から1キロ離れた高徳院に津波が押し寄せ、鎌倉の大仏殿を破壊したそうです。大仏の肩には 大仏殿崩壊のときについたと思われる傷が残っている・・・。

 福井県の若狭湾では、1586年に起こった地震、及び津波について、吉田兼見の日記、「兼見卿記」とポルトガル人宣教師 ルイス・フロイス「日本史」に記載されているそうです。

 『原発銀座』と呼ばれる若狭湾には原発が14基もあるのですが、福島第一原発事故直後の昨年の3月18日、関西電力が美浜原発の地元美浜町議会に配った資料によりますと、「文献によると過去に若狭湾周辺で津波による大きな被害記録はない」と記されているとか・・・。

 ここ最近の地震発生の状況は9世紀の平安時代に似ているとのこと。
 9世紀に起きた巨大地震と震源地を列挙していました。
・869年 貞観地震(東日本)
・878年 元慶関東地震(関東直下)
・887年 仁和西日本地震(南海トラフ)

 巨大地震の間には 内陸型の地震が北関東、秋田、長野、伊豆、山形、新潟、播磨、出雲で起こっていたそうです。
 ここ最近50年間を振り返ってみても、上記の平安時代の地震発生状況と似ている・・・。不安を煽るつもりはないですが・・・。
 これら3つの地震に加え、9世紀は 阿蘇山、開聞岳、鳥海山、伊豆諸島など8件の噴火の記録があるそうで、9世紀は地震と噴火が連動して起きた巨大災害の世紀だったことが古文書から分かるそうです・・・。

 「世界でM9の地震が起きると、近くで火山が噴火することはよくある。20世紀以降の例だと、例外がない。」ということで、以下の地震と火山について列挙されていました。
・1900年以降発生したM9クラスの巨大地震は6回。
・2004年 スマトラ島沖地震(M9.1)では、1年4か月後にジャワ島の火山噴火
・2010年 チリ沖地震(M8.8)では1年3か月後にアンデス山脈の火山噴火

 火山では 地下数十キロのところにマグマがたまっていて、地震で起きたひずみがマグマの活動を促し、噴火を誘発する仕組みなのだそうです。

 3.11以降、日本でも火山活動が活発化しています。富士山の地下でも火山活動が活発化しています。

 その富士山は4つのプレートが交わる危険な場所の上に聳え立つ活火山であり、24時間体制で監視されているのです。

 地震と富士山噴火は 9世紀の古文書に以下のように記されています。
「駿河の国、富士の大山が大噴火した。その勢いは甚だ激しく、一、二里四方の山を焼き尽くした。大地震が三回あり、噴煙はひどく熱せられ、人が近づくことなどできなかった。」

 番組では富士山の噴火について噴火した場合の溶岩の量や溶岩が流れる方向による被害状況の予測などをしていました。

 印象に残ったのは、火山学的には富士山の噴火は「必ず起きる」ということ。

 江戸時代に噴火した噴火した「宝永火口」からは大量のマグマが出て、上空3万メートルまで火山灰が噴き上げたとか。

 この1707年の宝永大噴火では、宝永4年10月M8.7の巨大地震発生。富士山中で1日10~20回ほどの小さな地震が起きた。有感地震の回数が増え、夜には規模が拡大。その翌日に富士山が大噴火。
 火山灰は富士山麓の村を消滅させ、江戸にまで降り積もった。また、火山灰による日照不足で飢饉が発生。多くの人が餓死したという記録も。

 富士山が噴火して、「山体崩壊」という、噴火により大規模な山崩れが起きた場合、2003年に作成されたハザードマップを見直さなければならないらしい。ちなみにこのハザードマップは溶岩や火山灰の流れる範囲を示していて、想定される農業被害9000億円、被害総額は最悪の場合、2兆5000億円であるが、山体崩壊を想定していないとのこと。山体が崩壊した場合はさらに被害額が増える・・・。

 昨年6月、中央防災会議が中間報告をまとめた際の、「貞観地震などを考慮の外においてきたことは 十分反省する必要がある。今後はあらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大地震・津波を想定すべきである。」という反省が生かされますことを切に願うものです。

 非常時の避難場所や連絡方法を家族で話し合ったり、 人と防災センター -- 非常持ち出し品チェックリスト(PDF) を参考に備蓄を見直したりして、いざというときにあわてないで済むように準備したいものです。

自虐史観から抜け出しましょう。 

 『 凛 と し て 愛 』 (1/7) (2/7) (3/7) (4/7) (5/7) (6/7) (7/7)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年01月29日 21時55分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[国内] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

正心行処

正心行処

カレンダー

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

サイド自由欄

【送料無料】愛感謝

【送料無料】愛感謝
価格:1,500円(税込、送料別)































© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: