合唱を歌う人は、声帯に力を入れず、できるだけ透明な響きで歌おうとしている── 私は長いあいだ、まさにそう思っていたし、自分自身もそうしていた。
声帯に力を入れるなんて、とんでもない。 ノイズが入るのは悪いことだと思い、できる限り排除していた。
でも、今ははっきり分かる。 ノイズをまったく入れないのは、逆にだめなのだ。
ほんのわずかでいい。 ごく小さなノイズを声に含ませないと、響きが立ち上がらない。
私の技量がまだ未熟だからだろう。
昨日、60歳以降で最も声が出なかったのも、致し方ない。
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