2005年06月19日
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テーマ: 戦争反対(1250)
カテゴリ: 世界と政治



 靖国なんてどうでもいいはずの問題が、中国側のパフォーマンスを世界や親中派が受けて騒がしい。
 ちょっと調べてみると、近年読んでいたのとは違うようだ。


靖国神社
<慰霊文化>
 靖国は、戊辰戦争の後、軍の慰霊施設として設置された。
 それは当然、官軍の従軍者の慰霊碑。軍の直轄のものだった。

 基本的には、軍の慰霊施設。
 薩長土肥のまとまりと、欧米の慰霊をモデルにしたとも言うし、将来の構想も含んでのことだったろう。

 さてそれが、天皇を中心とした神道によるのは、国家の都合だけでもなく、慣習的に神社の形になった面もあるだろう。
 しかもそれが慰霊のための儀式的な教義をもってしまうのは、文化としては当然のことだ。
 合祀というのも、そういう文化とも見える。

 軍国と徴兵
 また、軍国的な雰囲気という問題だが、(見たことはないが)、ありうるだろう。
 ただ、昔の徴兵というのは、‘独立民主主義国の条件・象徴’ だった。 
 オーストリア・ドイツ・ロシアでも王などがかってに大戦争を始めてしまっている時代だ。まともに立憲体制が機能していた時期の日本は、民主帝国だったともいえる。
 アジアで、独立した民主主義国というのは、他にはなかった。徴兵制度をうらやましがるアジア人は多かったはず。
 徴兵を誇って国民統合の象徴のように扱う感覚が、靖国神社にあっても当然だろう。
 それは人を操るためだとは言えない。 (言ってもいいんだが、同時に、世界中の民族主義も非難すべきだ。)

 慰霊と鎮魂
 まあ、それがどういう意図かだが、そもそもそんな意図を意識するのが外国流。
 日本の慰霊・鎮魂とは、荒れた時を、静かなときに戻す、という自然への祭祀みたいなものだろう。荒御霊と和御霊のようなもので。
 平和を願うだの、荒ぶる魂を静めるだのは、ただの解釈だろうし、けっこう荒い気持ちの参拝者がいないとは限らないが、
 何のための参拝かなんて考えようとするのは、もともと戦争の歴史が派手な中国欧米中心の思い上がりだ。そんなものは世界の原住民の中では特殊だろうに。


<神道>
 詳しくは、翌日のページへ→ 「国体神道」
 神道というのが、調べてみても、文化だか、宗教だか、体制だか、ナショナリズムだか、渾然となっていたようだ。 (神道と国家神道とは別でもなく、各神社が一体でもなかったらしいし。)

 国家神道と普通の神道との区別がいつ頃始まり、いつ明確になったのかも、ネットではよくわからない。
 目についたのは、
 大恐慌以後の終末的宗教が出てくる、
 神道の変化などなくても軍が先に動いて、緊張状況を作り、表面の用語を振り回し、宗教界はついていく動きをしたところもある、
 というぐらい。

 どうもこれは、当時の世界の時代が原因だろう。
 つまりは、行き詰まった世界の中で、ブロック経済の中で、アジアグローバリズムを目指したのは日本全体であり、それが外国になかったのは植民地か混乱状態になっていたからだ、と。

 どこが悪かったかといって、相手の需要をよく知らずにアジアグローバルを構想したせいだろうが、ほんとの需要がどこにあったかを中国人の誰も知らなかったのは、戦後の歴史が証明している。

 その時代を離れて、国家神道がそのままの形になるはずもない。
 つまり、今になって靖国の慰霊の背後にあるものを疑うなんて理由は全く根拠がない。


<戦後>
 さて、戦後になる。
 占領軍にいたアメリカの牧師の言うのは、国家神道はともかく、慰霊があるのは当たり前だとして、神社はつぶされずにすむ。
 靖国神社は独立し、霊の合祀というのも、宗教の教義として独立する。
 官軍の慰霊だけでなく、敵となった者、軍以外の世界中の戦争犠牲者の慰霊施設も作られる。
 それはもともとの靖国神社のあり方ではなく、戦後に変化したものだとも言えるだろう。
 そういう墓の作り方も日本の文化にはあって、靖国のそれもまた文化の一部か。

 ただ、官軍以外を合祀ということにはならない。
 それは、軍の慰霊ということが、日本の歴史を動かしてきたものへの慰霊ということと重なるからかな。
 合祀というのは、地方の依頼によって行われるので、全くの理念ではなく、反対者がいればできないことだ。それは靖国神社の理念では変えられないだろう。
 理念に合わせて祀り方を変えるのは宗教法人なら当たり前かもしれないが、神社というものが、先にご神体があってそれを祀るものだとしたら、やれないのだろうな。

 ・・・・というふうに、いまや靖国神社はその中途半端さも含めて歴史そのものと思うのだが、・・・しかし、まあ毎年のお勤めとして行く意味はまるでなさそうにも思う。それは、戦争という過去の歴史だし。現職の首相が毎年神社に行くなら、他の神社で良さそうだと思う。


 とはいえ、政争の具として日本の文化を槍玉にされて屈する形となれば、日本は自分でものを考える足場を奪われかねないという危険がある。

 神社という何気ない習慣の形の影には多くの不純物がありうることも確かだが、何気なさに付けこんで決め付けるのは、支配というものだ。

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合祀
 A級戦犯の合祀を止めれば、次は千人単位のB、C級戦犯である。
 最もありそうなシナリオは、
 まず、「国が戦犯の慰霊はふさわしくないと認めた。郷土や地方が公的な施設で慰霊するなんてよくない。B、C級戦犯を分祀しないのはよくない。」 だろう。
 次に、「そういう先祖を祭る持つ日本人は、無意識にも反省していない。比べて、サヨク教師は正しいものの見方をする人だ。」
 さらに、「日本の文化は無反省文化だ。思考を外国にあわせないといけない。」

 ――とまあ、国→地方・個人→思考力へと流される。
 それは、 「国は従った。個人の不純さは赦してやっているのだ。日本人は中国人にものをいう資格はないのだ。」 というように、一般個人を直接に支配しようとするだろう

 まあ、こんなことを中国人が思いつくよりも、サヨクがそのように持って行く。


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今回の靖国ネタ騒動
 推測が多いが、後のために書いておく。

 もともとは常任理事国を増やす問題に、中国が反対した。
 たぶん一番の理由は、台湾を手に入れるのに邪魔者が増えるからだろう。
 EU・ロシアは経済で懐柔し、アメリカも半分懐柔しているというのに、予想外の連中が顔を出す。
 隣国であるインドや日本が常任理事国になるというのが邪魔なので、つぶすためにデモをけしかけたら予想以上の暴動になったらしい。

 どたばたの中で、中国副首相が日本の首相との会見をキャンセルして緊急帰国したのが、非礼だという批判が強かった。
 中国側は帰国後、理由の発表にわずかにどたばたした後で靖国が原因だと発表した。

 中国側は、ドタキャンが失礼だと知らなかったことを言われた気分であわてたのだろう。為政者本人の面子を叩くことになったので、意地になった反発は強かった。と思う。
 あるいは、自分たちは改善努力をしているというのは本音で、日本側の対応にうんざりしていたのかもしれない。
 その基準を、中国が日本にあてはめてきたとは思えないが。

 そして、自民の中でも親中派(というか日本否定の歴史観の持ち主)の議員が動いたことで、混乱の印象になる。

 (中国は、香港返還のときにも、租借期限が切れるのをイギリスから言われるまで気づかなかった国である。それに革命政権だ。
 いきなり、「こういうことは国際的に失礼なことだ」 と言われて、あわてたのでは。)


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解決法--ほんとは
 ところで、靖国に行ったら普通の神社だった、と書いた韓国の芸能人が袋叩きにあって番組を降りたとか、
 中国人の多くが靖国神社を、A級戦犯だけを祭ってあると思ってたり、ほとんどは靖国神社を国家的な施設だと思っているとか、
 靖国神社にかっての日本軍の軍服で参る人たちを、中国のテレビなどでは、彼らの姿のみがクローズアップされて放映されるので、テレビで見る中国人は、軍国主義の復活と思い込まされるとか、 → このリンクページの中を「在日中国人」で検索

 靖国神社を国営施設に変えようが、一切の慰霊をやめようが、情報操作だけが真実なら、何一つ片付くことはない。

解決はただひとつ。
 世界中の情報を通じて、中国政府がうそつきだと理解させるまで、世代を重ねる覚悟で日本中の理解を崩さずに発信させ続けることだけ。


中国/歴史







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最終更新日  2005年11月10日 21時09分43秒
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