Jan 27, 2004
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テーマ: 心の病(7262)
カテゴリ: カテゴリ未分類
最近、大人になったと言われる。

もう30。自分でも大人になると言う自覚を持って
そうでなきゃ困ると考える。

10代の後半から20代の半ばまでは、
暗い青春だった。
生活に不自由を覚えたこともなく、
がむしゃらにチャレンジしたと言う誇らしい記憶もない。
青春に暗い影を落としていたのは、私の心だった。

どこかで現実を見ずによじれていたと思う。
今の私が当時の自分に出会ったら、きっと説教を食らわすと思う。
そのくらい退屈で失礼な奴だった。

そんな私に我慢強く説いてくれる師匠と、
暖かく見守ってくれる老紳士の存在がなければ、
私はあのまま退屈な小僧のまま、歪んだ大人になっていたかも知れない。

そして当時思い描いたイメージが、今日の私を導き出してくれた。

世の中の全ての人が敵で、皆が私を馬鹿にする。
そう信じて止まなかった20歳くらいの頃。
仕事にも生活にも責任感がなく、
いじけてよくメソメソしていたものだ。

おおよそ仕事らしい仕事をした覚えはない。
心の奥底では毎日、もしも自分が死んだらと
下らぬ妄想を掻き立てていた。
実際に人にそんな軽口を叩かれたこともあった。
戯れだったのだろう。

当時の私は腹も立たなかった。
今思う、なめられ過ぎていたなと。
現在、若い友人が自らの死を口にすると、
自分にもそんな事があったと思い返し、
甘やかしてはいけないと思いながら
愛惜しく感じる。

苦悶の時期をやり過ごし、20代も半ばになった頃、
こんなことをイメージした。

  24歳の私は道程で立ち止まった。
  辺りは何もない真っ白な世界。
  光りも影も音もない、ただ真っ白な世界。
  どうやらこれが人生の景色で、私は真っ直ぐ歩いて来たらしい。
  足跡はないが歩いて来たようだ。
  結構歩いて来たのだが、景色も変わらないからどれだけ歩いたのか分からない。
  なぜだか分からないけど疲れている。
  疲れたのに気付いた時に、もう一つの事にも気が付いた。
  それは前を向いて歩いていなかったと言う事。
  ずっと下を向いて歩いていたらしい。
  とにかく歩いたのに、景色が変わった気がしないのはその為か。

  座り込みたかったが、とりあえず前を見ることにした。
  うなだれた重い首を上げると、少し向こうで誰かが手を振っている。
  二人見えた。
  こっちへ来いと言っている。
  良く見ると、一つは見慣れた顔だった。懐かしい想いがする。
  もう一つの顔はあまり知らないが、私を必要としている風だった。

  向かって左で頼りなく手を振っているのは、20歳の私だ。
  泣きながら応援してくれている。

  「早くおいで。」

  右側で手招きしているのは、完成されたであろう自分。誇らしい顔つきで

  「こっちへ来い。」と言っている。

  辿りつくまではしばらくあるが、二人の自分が私を呼んでいた。
  二人は続けてこう言った。

  「お前はそれでいい。」と。


歳と共に説教がましくなっていく自分が嫌だが、
若さ故の迷いを抱いている友人を見ると、
当時の自分を投影してしまう。
おいそれとは言えないが、自分もそうだった。





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Last updated  Jan 28, 2004 01:25:26 AM
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さとう4632

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