Oct 25, 2004
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昨日、大阪の親友から連絡があった。
彼の連絡は簡潔なのが常。必要なこと以外は言わない。

「おまえいつ行くの。」
「来月の2週目の頭かな。」
「家とかどうすんの。」
「引き払う。」
「そうか、車は?」
「置いて行くつもりだけど。」
「そっちにあるうちの家において行けよ。帰ってきたら乗れるだろ。」

「そうだな。考えてみるよ。」

彼とは、長い付き合いになる。
出会ったのは25の時だから、もう5年。
まだ5年だが、お互いに様々な経験を重ねて来た。
互いのどん底を見て、励まし合い、刺激し合い、
また何度となく言い争いもした。
血縁はなくとも、兄弟と呼べる友だ。
私なりに彼を真剣に助けた自負がある。
だからこそ、遠方からの援助に、
快く甘えたい気分だ。

「お前ほんで、いつまで東京に居るの。」

「たった1年だけ勤めさせてもらえるのか?」
「分からんけど、居座るつもりはないな。」
「お前それはまずいだろ。」
彼の語気が上がった。
「お前せっかく勤めさせてもらうんだから、義理は欠くなよ。

「………。」
私は思わず絶句した。
全くの御上りさんだ。上京に浮かれて、働く先の事情や
私に対する好意の類を、予測だにしなかった。
あまりの的確な意見に、思わず言い逃れ。
「でも、まあ、向こうも向こうでいろいろあって…。」
「だから、お前、前から言ってるだろ。店は店だ。箱だと思え。
自分がどうするかしかないだろ。混乱に乗じて、自分まで巻き込むな。
そんな周りの事を言ってるのは、火事場泥棒みたいなもんだ。
お前がどうかだろ!」
「………。」
返す言葉もない。
まるで、手に取るように私のことを見ているようだ。
日頃、私が言っていることをそのまま言われている。
「そうだろ。」
「そうだ。」

正直、私は観光気分だった。
都合良くなにかを見てやろう、その位の気持ちしかなかった。
だからこそ、こんなに自分の事に無責任なのかも知れない。
未だに住む所も決まらず、片付けも進まない訳だ。
いろいろな意味で覚悟が足りていなかった。

「行き掛けにこっちにも寄るんだろ。こっちの宿泊代出してやるから、飲もうぜ。」
「助かる。ありがとう。」
しばらく、間をおいて彼は続けた。
「まあ、今日電話したのは、車のこともあるけど、
お前にアドバイスしときたかったからだ。
1年とか訳の分からんことを言わず、自分が良しと思うまで働けや。」
しばらくして私も、
「おう、がんばるわ。」

『持つべきものは…』とよく昔の人は言ったものだ。
家族・友・仲間。これに勝る財産はない。

例え距離を隔てても、友達と想う以上に、
多くの仲間を持ちたい。
また、誰かの仲間で居たいものだ。
真一郎、ありがとう。





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Last updated  Oct 25, 2004 12:45:22 AM
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さとう4632

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