MATRIX7

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2007.11.14
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カテゴリ: サッカー
 アジアで行われた最高の試合だろう。得点は2-0だが、これほど迫真のゲームはなかった。セバハンの戦い方は、負けを恐れぬ気迫に満ちていた。不利な状況になっても、全力で前に突き進む姿勢は、Jリーグのクラブにも存在しない攻撃的精神に満ちていた。カウンターは少数の突撃部隊によって行われるのが常なのに、セバハンは数人が一気に前線に駆け上がって、集団の厚みのある圧力を浦和に加えていく。DFラインも前に出てくるから、前進する圧力が強い。唯一の弱点はシュートの正確さに欠けていることに尽きる。それが無得点になった原因になるが、ここにブラジル人のストライカーがいたら恐ろしい存在になっていた。イラン人たちの魂は凄まじかった。セバハンが最終決戦に生き残ったのは当然ともいえる。
 浦和レッズの強さも実感させられた。決勝リーグの厳しくつらい連戦を見れば、過去のJリーグのクラブが予選で敗退させられたのもうなずける。チャンピオンズリーグになると、アジアの選手たちの気迫が高まるから、生半端な甘い気持ちでは挫折させられる。セバハンの猛攻に耐えられるクラブは、アジアで浦和しかなかったことは事実だろう。サッカーの戦術論や技術論を超えたところにチャンピオンズリーグの勝利が待っている。この試合を見ていたアジアの監督や選手たちも、攻撃型サッカーの醍醐味を認識したと思う。アジアのサッカーが変化するきっかけになるゲームだと思う。
 浦和の驚きはいくつもある。イランまで遠征して、なおかつリーグ戦も戦うという過密スケジュールに耐え切ったことが凄い。ワシントンや阿部は痛みに耐えながら戦い続けてきた。来年度からはスケジュールも考え直すべきだろう。リーグ戦と平行して、ナビスコカップや天皇杯の予選を行うことは磨耗につながる。浦和の選手に故障者が続出したが、これはスケジュールを決めた協会の責任である。ベストな体調を維持させるような日程を組まないとこれからも選手が泣かされる。それに耐えてきた浦和の選手たちを評価しよう。
 ワシントンが交代を告げられたときに「俺が?」という表情を見せたことにもやる気が感じられた。勝利するという執念がこれほど全員に染み渡っているチームは世界にだって珍しい。最近のACミランのだらしなさを見れば、チャンピオンズリーグとリーグ戦の両方に勝つことの困難さがわかる。永井の豪快なシュートと阿部のヘディングは、アジアサッカーの歴史に残るシーンになる。何よりも、アジアCLの価値を無関心な日本人に認識させてくれたことが大きい。CLに勝つことの意味を赤い軍団は力で証明してくれた。残された目標は、クラブワールドカップでACミランを倒すことに尽きる。「そんなことは不可能さ」と笑われていた時代は終わったことを実力で示してくれた。欧州のトップクラブに比較しても、見劣りしない力を持っていることを横浜の決勝戦で示して欲しい。アジアサッカーの流れが変わるはずである。(チャンピオンリーグのテーマ曲が欲しい~)





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Last updated  2007.11.15 10:07:26
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