MATRIX7

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2008.12.30
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カテゴリ: 自然と生命
 アフリカの草原で一番目立つのは、白黒の模様に塗られたシマウマの大集団だろう。これほど成功した草食動物はないほど繁栄している。本来は、ロバの仲間であり、これと言って特色のない馬族なのに、アフリカの厳しい生存競争を生き抜いてきた。その理由に縞模様があると考えられている。白黒の縞模様が生存競争に生き残る秘密とすると、その理由を知りたくなるのが人間になる。さまざまな理屈が練られてきたけれど、正論に到達した考えはない。
 草食動物はカモフラージュのためにさまざまな色彩と模様に彩られている。キリンやシマウマは、それによって肉食獣の攻撃から身を守っていると考えられてきた。肉食獣は色を判断できないから、シマウマの白黒の縞が何らかの防御の役に立っているはずである。現実には、ライオンなどの肉食獣は目だけで狩をしない。匂いや音などを敏感に感じることができる。あのような目立つ模様が防御の役に立つとは考えにくい。大規模な集団になると、シマウマの白黒模様が肉食獣を惑わすとも主張されてきた。しかし、ライオンの狩の場面では迷わずに目標に突き進む。あの模様が逃走の役に立つとも思えない。
 シマウマはいくつかの種族がある。互いに種族を区別して混血することは少ないと言う。相手の区別に模様が役に立っている。人間には同じに見える縞模様も、シマウマには個体を判断する重要な要素になるらしい。シマウマの大集団では、数が多すぎて親子の判別さえも難しい。模様で個体の区別がつけば、襲撃された混乱の中でも、自分の子供を助けることができる。縞模様がシマウマの生存に役に立っているとすれば、自分たちの仲間を区別できることだろう。
 何ゆえにあのような模様が生まれてきたかを解明することは難しい。アフリカ大陸以外にあのデザインのロバや馬はいない。縞模様がアフリカでのみ役に立つと言うのは不思議だろう。本当に防御の役に立つとすれば、世界中のロバや馬は縞模様を持っているはずであり、アフリカ大陸だけと言うのが怪しい。本来は茶色か黄色の毛並みが、ある段階で白黒の縞になった。それによって、弱者であるロバの集団は生存競争に生き残る条件を手に入れた。そして大繁栄の時代を迎える。ところが、あまりにアフリカの大地で増えすぎて人間の狩の標的になり、絶滅の危機を迎えた種族もある。狩をする人間の目には、狩の目標にしかならないシマウマの縞模様が皮肉に見えてくる。





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Last updated  2008.12.30 23:39:07
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