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2008.12.31
ガザ空爆
テーマ:
どんなテレビを見ました?(84854)
カテゴリ:
歴史と文化
ガザとヨルダン川西岸地区ほど、日本人に理解することが難しい課題はない。数千年にわたる民族の悲劇が噴出している。そこには憎しみと敵意しか存在しない。かつてパレスチナと呼ばれた地域はイスラエルに占領され、パレスチナ人は故郷を離れてガザやヨルダン川西岸地区に移住させられた。数十年が過ぎて、ガザやヨルダン川西地区はパレスチナ人の本拠となり、自治政府が存在している。パレスチナの地への復活を考える人々は、反イスラエルの旗を掲げて戦い、それを聖戦と信じている。イスラエルはこれらの武装勢力をテロリストと呼び、徹底的な攻撃を加える。
美しい土地パレスチナは消えて、パレスチナ人はそこに住むことを許されない。アラブ人とユダヤ人の共同居住区だったのに、少数派になることを恐れるユダヤ人たちは、パレスチナ人の帰国を認めない。人口数万人だったガザ地区は、パレスチナ難民の流入で200万人を超える都市に成長した。ガザはエジプトとパレスチナの国境地域にあり、東西貿易の重要拠点だったから、歴史的にガザ争奪戦が続いてきた。現在はイスラエルが占領して壁を築き、国境を封鎖して出入りを禁じている。
エジプトがガザを占領していた時代もあったけれど、エジプト領に編入しなかった。イスラエルもガザを占領しているが、イスラエル領に編入する気はない。この地域を支配することが厄介な問題を生み出すことを知っているからだろう。ガザ地区は西をエジプト、東と南をイスラエルに囲まれている。北側は海に面していても、イスラエルの艦艇が自由な往来を禁止しているから、パレスチナ人は閉鎖された城壁都市に押し込められている。多くの人は、やむを得ずに敵国イスラエルに出稼ぎに行く。他に生活の手段がない。紛争が起きると国境は閉鎖され、仕事にさえいけなくなる。自爆テロが頻発するから、国境の通行は厳しい検問が行われる。イスラエルとの戦闘が始まると、食糧や日常生活物資も不足する地獄になってしまう。
ガザの住民は、パレスチナ難民が多数を占めているので、パレスチナへの復帰の願いが強い。イスラエルと妥協するファタファよりも、徹底抗戦を唱えるハマスが住民の支持を得る理由だろう。いずれにしても、ガザで選挙を行うと反イスラエルを訴えるハマスが勝利する。支配者の地位を奪われたファタファはハマスとの対立を深めて、権力への復帰を狙う。パレスチナの選挙で勝つには、住民の支持を得なければならず、それはイスラエルとの戦いを覚悟しなくてはならない。イスラエルとの和平を受け入れると、それはパレスチナへの裏切り行為になり、民衆の支持を失ってしまう。ガザ停戦が続かない理由だろう。
閉鎖された狭いガザに200万人が居住していくことは難しい。自由な往来と東西貿易がガザを救う道なのだが、それにはイスラエルからの独立が必要になる。ヨルダン川西岸地区は別の文化が存在する地域であり、保守的なイスラム色が強い。ガザは英国に占領されていたから、法体系も英国風であり、自由商業地域に近い。その地域が交通を遮断されて閉鎖されているのだから、なんともやりきれない。パレスチナ問題の根本に、イスラエルと共存するのか、それともイスラエルと戦い続けるのかという命題がある。それゆえに、パレスチナ問題の解決は困難で絶望的になってしまう。まったく、パレスチナ問題に打つ手がないことが悲しい。
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Last updated 2009.01.04 11:26:17
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