MATRIX7

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2009.01.28
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カテゴリ: サッカー
 アドリアーノの武勇伝は語りつくされている。遅刻は日常茶飯事、夜遊びはロナウジーニョ級、気まぐれでパワフルなストライカーぶりは、まさに野獣の名にふさわしい。アドリアーノが能力を発揮するのは、90分の一瞬に過ぎない。その瞬間だけを楽しみにして、さまざまなトラブルを忍耐しているモーリーニョ監督には驚かされる。厳しい規律と徹底したチームプレイを求めるのが、本来のモウリーニョ流だろう。勝手気ままな振る舞いなどサッカーには無用と考えるモウリーニョが、どうして無軌道なアドリアーノを評価するのだろう。
 イタリア・サッカーの閂作戦が外国人ストライカーを悩ましてきた。厳しいマークと強いブロックが多くの得点王を挫折させてきた。セリエAにやってきた外国人ストライカーが逃げ腰になるのは無理もない。こんな激しい守備をやるのはイタリアしかない。その守備重視の環境のために、爆発的なストライカーも育ちにくい。イブラヒモビッチはセリエAで最も有能なFWだが、徹底した包囲網に邪魔されて苦しんでいる。大柄で動きが読みやすいからになる。ところが、アドリアーノの動きは読みにくい。というよりも、アドリアーノは感性で前線に飛び出すので、予測が不可能になる。アドリアーノがゴール前で動き回ると守備陣は神経を使い果たしてしまう。得点できなくても、役に立つ。
 並のストライカーは、イタリアの地ではほとんど役に立たない。多くのスター選手がやってきて挫折している。イタリア特有の守備重視の網を破るには、強烈な中距離シュートを打ち抜くか、細かいドリブルでDFを突破するしかないが、その確率は恐ろしいほど低い。インテルは豪華な攻撃陣を保有しているけれど、それが威力を発揮する試合はめったにない。モーリーニョは普通にやっているとリーグ戦を勝ち抜けないと判断して、攻撃重視サッカーに動き始めている。本来ならば、ブラジルへ帰国命令が出ても不思議でないアドリアーノがイタリアに残留しているのも、その爆発力が欲しいからだろう。
 前任監督にいじめられて、ほとんど出場の機会すら与えられなかったアドリアーノが先発できるのも、爆発力を期待されているからになる。気まぐれなアドリアーノをマンチーニは使う気もしなかったろう。しかし、破壊的な爆発力がないとCLでは惨敗させられる。次の相手はマンチェスターUであり、Cロナウドも、ルーニーもいる。そのレベルの選手はイタリアにいない。これと互角に戦うには、堅い守備と爆発的な破壊力が必要になる。遅刻や夜遊びを大目に見てきたのも、このマンチェスターUとの決戦にあるからと考えるとわかりやすい。マンチェスターUにあっさり負けると、モウリーニョの首が危うくなってしまう。厳しいCLトーナメントに勝ち抜くには、アドリアーノの爆発力が必要になる。そういう圧力を全然感じないのも、アドリアーノの特技なのだが・・・。





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Last updated  2009.01.28 16:14:48
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