インテルはつらい立場に立たされている。イタリア随一の戦力と強さを持つクラブが、まったくマンチェスターUにかなわないのでは、セリエAの看板に泥を塗ることになる。ミラノのホームゲームで開始された戦いは、厳しい展開になった。速攻とと強いプレスに阻まれて、インテルはボールを保持することさえもできない。イブラヒモビッチとアドリアーノの2トップにボールがつながらないと、インテルに得点のチャンスはほとんどない。強力な中盤でゲームを支配するというマンチェスターUのパターンにやられて、シュートすら打てない時間が続いた。
マンチェスターの守備のすごさは、語り尽くされている。4バックの堅い陣形を破る攻撃力を持つクラブは世界のどこにもない。インテル得意のロングパスがつながらないのでは、イブラヒモビッチとアドリアーノも役に立たない。ボールへの寄せが速いので、インテルはじっくりと攻めることができない。インテルのサッカーを前半はやらせてもらえなかった。インテルの戦術は研究し尽くされていたのである。
引き分けでも満足なマンチェスターUは無理攻めをせずに、攻撃のチャンスが来ると一気に前線に選手が集中する。その展開の速さはイタリアには存在しない種類のものだろう。あっという間にサイドを破られて、センタリングを許してしまう。GKが得点をゼロに抑え切れたのは奇跡に近い。後半、モウリーニョは陣形を攻撃優先に変えて、得点をとる戦術に出たが、最後までマンチェスターUの密集陣形を破ることはできなかった。
ミラノの第1戦が引き分けなので、第2戦に運命を賭けることになる。これだけの重量級の強敵と戦う機会をインテルが持っていないというのは痛い。ACミランが衰退し、ユヴェントスは再建の途中であれば、残されているインテルに期待するしかないのだが、勝負の世界は厳しいことを思い知らされる。もちろん、イングランドで行われる第2戦にインテルが勝つ可能性はゼロではない。何が起きるか不透明なのがサッカーの試合なのだから。
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