MATRIX7

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2009.08.25
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カテゴリ: モータースポーツ
 鈴鹿サーキットとバーニー・エクレストンとの2010年度F1開催契約が成立して、日本GPは2010年から3年間にわたり、鈴鹿で開催されることになった。富士スピードウェイの撤退による処置が終わった。トヨタはF1チームを温存して、日本GP開催権を放棄したことになる。ホンダはF1チームを売却して、鈴鹿開催を維持する。両方ともに継続できないのが、世界不況の実像といえるだろう。来年度から3年間、トヨタF1チームと鈴鹿サーキットにとっての試行錯誤が続くことになる。経営面が安定すれば、トヨタF1チームと鈴鹿GP開催は安定するだろう。それには、世界不況の克服という難題を解決せねばならない。
 富士スピードウェイが開催を断念したのは、想定外の負担が続出したことにある。鈴鹿の開催が収支トントンだったので、富士でもさほど赤字運営になることはあるまいと見積もられていた。ところが、200億円近いコース改修費に加えて、駐車場やターミナルの建設費用がかさんでしまった。雨の悪夢が再現しないようにさまざまな手を打たねばならず、継続して投資が必要になった。5万人程度の国内レースとは比較にならない騒動が生まれた。
 鈴鹿は最大14万人程度の収容力がある。観客席が満員になれば、多額の開催権料を支払ってもなんとかF1を運営できる。10万人では収支のバランスは取れるけれど、F1開催権料が重くのしかかる。別枠でFOMに25億円を支払うことは、民間企業にとって苦痛だろう。支払わないと、F1は開催できないのだから、解決策は大規模動員しかない。
 富士スピードウェイが入場者を絞ったことも赤字を大きくした。交通機関やバスターミナルの混雑を計算すると、富士は10万人程度が限界だろう。15万人を無理やり詰め込めば、あちこちに長い行列ができてしまう。快適なF1観戦を実現するには、数を絞らねばならず、それは赤字を生み出す。閉鎖された空間の富士には、バスを増やすことくらいしか方法がないのに、渋滞を引き起こしてしまう。
 鈴鹿は駅が近い。道路と違って、乗客移動の効率が上がる。長期間にわたってF1を開催してきた経験の蓄積も大きい。
 二つのサーキットが近代化されたことが、唯一のプラス要因かもしれない。F1開催の騒動がないと、両方とも古い設備を更新できなかっただろう。激しい競争が起きたことで、二つの最新式コースが日本に誕生したことが救いになる。古臭くなっていた鈴鹿が最新型コースに生まれ変わったことが、F1招致合戦の置き土産として残されていく。





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Last updated  2009.08.25 18:12:59
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