MATRIX7

MATRIX7

2009.08.26
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カテゴリ: 歴史と文化
 アレキサンダー大王の遠征で誕生したのが、プトレマイオス朝エジプトになる。その末裔がクレオパトラ7世であり、絶世の美女とされてきた。しかし、当時の姿を描いた絵画や彫刻などはエジプトにも残されておらず、美しさは後世の創作でしかない。ところが、トルコでクレオパトラの妹アルシノエ4世の墓が発掘され、現代のシュミレーション技術により、その容姿が再現された。そのため、姉であるクレオパトラの姿も21世紀になって鮮明になってきた。クレオパトラ自身は墓の存在すらも定かではなく、宮殿や遺跡も残されていない。
 古代ローマ帝国が領土を拡大していくと、地中海の果てのエジプトに突き当たる。ローマ帝国と同盟を結ぶか、それともエジプトの独立を守るかの選択がプトレマイオス王朝の運命を左右することになる。カルタゴなどのローマに抵抗した勢力は、ことごとく破壊されて滅亡している。エジプトの共同統治者だったクレオパトラは、ローマとの同盟を主張した。しかし、妹アルシノエを支持するエジプト独立派と内戦になり、苦戦を続けていた。両派の戦闘の最中に、カエサルがアレキサンドリアに到着して、地中海の歴史が大転換する。クレオパトラはその身を絨毯に包み、献上品としてカエサルに捧げた。美しさに魅せられたカエサルはクレオパトラの味方になり、ナイルの戦いで敵対勢力を一掃すると、クレオパトラを王座に戻した。
 妹のアルシノエは反乱者としてローマに連れて行かれ、エフェソスの神殿に幽閉された。ところが、クレオパトラのローマ滞在中にクーデターが起こり、カエサルは暗殺される。カエサリオンは二人の子とされているので、必然的にエジプトもカエサルの後継者争いに巻き込まれていく。ローマの新権力者となったアントニウスは、敵対したクレオパトラを召喚する。出頭したクレオパトラはアントニウスを篭絡して味方につけ、妹アルシノエを暗殺させた。
 クレオパトラに溺れたアントニウスの評価は低落していく、オクタウィアウスがエジプトに宣戦布告すると、地中海の運命は定まった。アントニウスはクレオパトラのあとを追い、アレクサンドロスに逃亡する。オクタウィアウスはエジプトに侵攻して、3000年続いたエジプト王家を断絶させる。アントニウスは悲観して自殺し、クレオパトラもエジプト王家の威厳を守るために毒を飲む。カエサリオンがカエサルの後継者になることを恐れたオクタウィアウスは、カエサリオンを殺し、エジプト王家は滅亡させてしまう。クレオパトラが地中海の歴史を想定外の方向に動かしたことは事実だろう。





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Last updated  2009.08.26 15:55:27
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