ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2021.01.27
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カテゴリ: 芸能資本主義
Yahoo知恵袋に投稿された「今はやりのエージェント契約とは何ですか?」の質問に対するベストアンサーはこうなっている。「メリット:やりたい仕事や仕事量を自分で決めることができる。ギャラが増える。デメリット:事務室(所)が勝手に仕事を持ってくるこれまでの契約とは違うので、自分自身でしっかりとしたビジョンがないと、仕事を継続的に続けられない。また人気・知名度がないと仕事が得られない。基本的にエージェント契約にする人は、自分がどんなビジョンを持って仕事をやるのかが分かっている、かつ自分自身の力で仕事をとってこれる能力がある人が結ぶと思います。」
 契約の形式は、当該芸人さんと事務所との間で交わされるので、ケースバイケース異なるだろうが、伝統的な「専属マネジメント契約」とは違って、主体的に芸能活動をしたいという芸人さんにとっては、自主性を伸ばす契約形式だろう。これまでの、ベテラン芸人さんの独立事例を見た限りそう思える。「SMAの発表は、エージェント業務提携ということですが、どこまでの業務を行う契約になっているのか外部からは詳しくわかりません」と言っている人もいるようだ(THE PAGE 1月25日)。
 しかし、仕事を選り好みできるほどマーケットは大きくはないので、コロナ禍の中でどれだけ有効かは、定かではないが、吉本興業が2019年に始めたこの選択的エイジェント契約は、極端に仕事量が減少した現在は、言われるほど芸人さん主導で進めるための切り札とは必ずしも思えない。下手をすると独立したものの、仕事が来なくなって干上がってしまうことになるかもしれない。
 筆者は、芸能界全体のためには、エージェント化が望ましいと考えるが、旧来の専属マネジメントへ時計の針が戻るのか、ウイズ・コロナの時代にふさわしい方式として今後も増え続けるのか、しばらく見守らなければならないかもしれないと考えている。
 芸能界で長きにわたり仕事を重ね、裏も表も熟知しているベテラン芸能人にとっては、実効性のある望ましい契約形態ではあろうが、2-3年マネジメント契約で仕事をもらって有名になり、給料が安いからと言って、エイジェントに切り替えても、事はそう簡単にはいかないだろう。大分県で中学時代にスカウトされ、高校時代は東京へ通う形で芸能活動を行い、有名になって「さあエイジェント」と、母子ともども上京してきたタレントの森七奈さんのケースでは、FRIDAYの1月22日号(森七菜 移籍の裏にあった「仁義なき争奪戦」の深層)がこのケースを取り上げてから、様々な意見が寄せられているようだ。日刊スポーツは、おおむね好意的に受け止めた記事を出している。
 SMAの公式ホームページでは次のように掲載されている。
「平素より大変お世話になっております。
この度、株式会社ソニー・ミュージックアーティスツは、森七菜さんに関しましてエージェント業務提携を行う事となりました。今後とも、変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 この度はファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。

 今後ともよろしくお願いいたします。
森七菜」

 零細事務所から大手事務所(SMA)への移籍であるので、とりあえずは「おめでとう」と言いたいところだが、この業界については素人の私にも、この新たな船出が七奈さんの輝かしい未来を必ずしも保証していないことだけはわかる。サイゾーウーマンでは、七奈の母親が旧事務所から出演料を搾取されていたことなどの事情があって、様子見のエージェント契約になったという関係者の言葉を紹介している。
 どうやら、母親がエージェント機能を担うのだろうが、コロナでパイが縮小している現下の状況の中、仕事を選り好みし、しかもお付きのマナジャーが離れることになれば、糸の切れた凧になりかねない。逆風の中、切れた凧が、試練に耐えて新たな境地を切り開き成長することを願う。
(2021年1月26日 記)





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最終更新日  2021.01.27 15:01:13


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