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「現代語訳 隋書」(勉誠出版)を読み終わったので、瑞兆・怪異ネタをご紹介。
高祖(上)
(p11)高祖文皇帝は、姓は楊氏、諱は堅、弘農郡華陰県の人である。漢の大尉である楊震の八代孫にあたる楊鉉が(以下略)
★隋の高祖は楊震の子孫とされてたんだそうです。
確かに本籍地は同じですが、八代孫のそのまた七代目くらいなので遠いにも程がありますが。
コラムにも信ぴょう性は薄い、鮮卑系の北方民族ではないかと書いてありました。
(p11)皇妣つまり高祖の母である呂氏が、大統七年六月癸丑の夜に、高祖を馮翊の般若寺で産んだところ、紫色の気が庭に充満した。(中略)
皇妣がかつて高祖を抱いていたところ、突如として頭に角が生えてきて、体中を鱗が覆うのを目の当たりにした。皇妣はたいそう驚いて、高祖を地に取り落としてしまった。
尼僧は外から入ってきて様子を見て「ああ、我が子に驚いて、天下を得る日を遅くしてしまいましたね」と言った。
★略した部分に、この尼僧は高祖が高貴になるといって、養育を申し出たと書いてありましたが、自分の子が爬虫類系の化け物になりかけたらふつー驚くわ。
(p12)高祖の容姿は龍のような形のあごをして、額の上に玉柱が頭頂まで生えており、眼光は射すくめるかのようで、手には「王」と浮き出ていた。
★特徴盛りだくさんですが、額の上に~は人相学的な何かなのかな?この本には注がないので不明です。
★北周は木行、隋は火行とされていたそうです。
(p33)(開皇元年二月)京師では瑞雲が現れた。
(p34)(開皇元年)三月辛巳、高平では赤雀、太原では蒼鳥、長安では白雀がそれぞれ一羽ずつ獲らえられた。宣仁門の槐樹が枝を絡めあい、多くの枝が門の内側に伸びた。巳丑、チュウ屋県が連理の枝を献上したので、これを宮庭に植えた。
(p37)(開皇元年)十一月己巳、流星があり、音は垣根が崩れるかのようで、光は地を照らした。
★恒例の即位時瑞兆特集。
(p41)三年三月丁未、京師から醴泉が湧いた。
★その前に雨が降ったという記述が(わざわざ)あるので、旱魃だったのでしょうか。
(p44)四年正月辛卯、渝州で鹿に似て、一角で蹄の別れていない獣が捕えられた。
★ユニコーンかな?
(p47)五年八月戌申、流星が数百個、四散して下った。
〔三段活用〕
(p38)開皇二年二月庚子、京師に土が降った。
(p48)六年秋七月乙丑、京師で毛が降った。馬のたてがみと尻尾のようで、長いものは二尺あまり、短いものは六、七寸であった。
(p50)七年五月己卯、武安から滏陽までの間、十里あまりに石が降った。
★いろいろなものが降ってくる隋朝。土や石もすごいですが、毛が降るというのもすごい。聞いただけで鼻がむずむずしてきます。
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