もののふMono

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2009.01.05
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カテゴリ: 直江兼続
直江兼続 『軍法全』 なるものを執筆している。

これは戦術や軍法などを記したものだそうだ。
この 『軍法全』 には兵としての心得や具体的な戦法、行軍の諸注意などが事細かに記載されているという。

たとえば第1条 「行軍は前後左右の列を定めて旌旗を乱さず、長兵横ならず、火縄滅せず、遠からず近からず、重からず軽からず、寂として聲なきごとく、行止めて鼓に応ず」 とある。
極めて細かく指示している。
見るからに基本中の基本的なことを記載してますよね。


「戦いに臨むときは、まず内を整えて前後左右の備えを固め、気を治めて心を静め、息を整えて目を開き、ひざまずいて待つべきである」 としている。

これを見るからに、直江兼続はかなり慎重な人だったのだろう。
間違いなくA型っぽい人ですよね。
兼続のそんな性格が1600年のの折の最上征伐に出ている。
まず、 最上義光 の山形城を攻める前に、周りの諸城を落とし、後顧の憂いを経ってから山形城を落とそうとした。
これには犠牲を最小限にするといったことも考慮されていたと思うが、上山城や畑谷城を攻め、その後に長谷堂城を攻めにかかっている。
まさに負けない戦の仕方だ。

『軍法全』 の中には、 上杉謙信 のもと育って来た兼続らしい項もある。
「合討ちは敵動かば助け求救うといえども、首は初太刀の者に付与すべきものなり。死人を争って比興を構うるなかれ」 とあり、人道に反する行為への戒めや、兼続の戦に対する意気込みが感じ取れる。
まさに上杉家といった内容だ。

兼続は常に敵の意表をつく心理戦を展開し、鉄砲攻撃を効果的に使いながら攻撃と防衛を施す戦法を使っていたという。

このほか、第31条に 「戦法は敵人気と心を奪うにしかず。気を奪うには旌旗、五色、鉄砲あり。心を奪うには奇計、智謀あり」
とある。兼続は敵に心理的圧迫感を与え、戦いを有利に進めようとする作戦を取っていた。

その証が、 直江兼続 鉄砲製造政策 という政策になっている。









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最終更新日  2009.01.05 10:32:39 コメント(1) | コメントを書く


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