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樺沢潤&樺澤潤 @ ああ頑張ります株式会社の樺澤潤です。 13:10 パネルディスカッション   …

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2006.03.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
○8代大学祭実行委員長になる~組織をまとめる難しさ~

 ぼくがなんといっても組織マネジメントにおいて
失敗経験を積ませてもらったのが、2年のときの
大学祭実行委員長です。

 前年度の実行委員と中のよかったぼくは、あれよあれよ
と言う前に実行委員長になりました。

 大学祭まで春から秋までの半年間、毎週毎週
集まって、段取りをすすめ、練り上げていくイベントです。

 中身もそうですが、同級生や下級生、そして先輩にも

つけて行うというものです。


 これがですね。

 恋愛沙汰も含めて、いろいろな問題を抱え込みました。

 まずは、スタッフ。

 お祭り好きの同級生たちと、寮で親しくしている後輩
でチームをくみました。

 ところが、このお祭り好きの同級生とですね、縁の下の
力持ち的価値観のぼくと後輩では、水と油なんです。


ものが上下関係になるっていうのが一番だめなところです。

 組織であれば、かならず、「最終意志決定権」「人事権」の
二つがなければ、それは形だけのマネジメントになります。

 この二つにおいて、弱かったのが、当時の事務局でした。



 そうとしか当時の僕の目には同級生たちの姿は映りませんでした。

 そして、ケツをふかないのに、いろんな意見をああだこうだという。無責任なやつらめ。。

 そう思い始めたら、組織は空中分解へと走り始めます。

 ぼくの派閥と、同級生の派閥。

 価値観の違いが、すべてにおいてでてきました。


 そして、あることが起きました。

 当時スキだった彼女に振られ、どん底にいたときに
いろいろと優しくしてくれた女の子がいたのですが、
その子に恋心をもってしまったのですが、そのことを
知っていながら、向こうの派閥の人間とその子がつきあって
しまうようになる、というアクシデントが起きました。


 まあ、踏んだり蹴ったりの時期でして、組織はうまくいかない、私生活もぼろぼろ、そして、是かと。。


 歯車が狂い始めると、おかしくなります。
 最初の彼女の別れ方も、当時の自分としては、とても
信じられない別れ方で(いまだに詳細は棺にもっていこう
と思っていますが)、そしてダブルパンチを夏以降続いた
ものですから、内心荒れました。。

 今ならば、メンタルトレーニングできそうですが、
あのころは浴びるように酒を飲んだ時期でした。。。

 このころの記録が「日本酒1升半」です。
 ウイスキーを15分で一本あける。
          というのもやりました。。

 さすがに記憶も何も残ったものではありませんが、
恋愛の消失感というのは大変な想いをするもんだなあと
思いました。

 またその次の恋愛相手もその派閥の人間につきあわれるという連戦連敗状態に陥り、どうにもこうにもしようがないところで、ギリギリの状態で、とにかく日々マネジメントしていこう
ということで最後の最期までやり遂げました。。

 今ではかわいいなあと思えるエピソードなんですが、当時は
本当に、女性不信になったし、またその寂しさをどうにかして
補おうとしていた時期でした。


 大学祭本番。


 怒鳴りあいで、組織崩壊しかけた実行委員会も、最後に
どうにか間に合って、すべて大成功で終わりました。

 捨てる神あれば拾う神あり

 いろいろな人に助けられて、『太陽の子』などの児童文学で金字塔をつくっていた灰谷健次郎の講演会などもできたり、
他大学や神戸からも遊びに来てくれるような祭りになって
大成功でした。


 最後、締めの挨拶を、まぶしいスポットライトを浴びながら
涙ながらにしたとき。

 ほんとうに苦労してもここまできてよかった、という思い
でした。

 このあとは号泣して、みんなで抱き合ってエンディング。

 最後に残ったのは、大学の寮のメンバーに支えられての
フィニッシュでした。

 このやり遂げた感は、大学最高の思い出でしたが、
組織マネジメントの難しさも体験した思い出でした。

 この後、組織マネジメントに幾ばくかの自信を持ちながら
ラグビー部のマネジメントに副主将として関わるわけですが
これまた、主将をはじめ、主戦力が体育科ということで、
価値観の異なるグループが出来てしまい、「ノリ」が違う違和感を感じつつやってました。

ラグビー部では、「怖い先輩」としてイメージづけられていた
せいもあって(試合になると、どうしてもイケイケになるので
不正なんかが起こると、よく乱闘するタイプでした)なかなか
うまくいかないイメージでした。

ラグビーというのも、「縁の下のフォワード」と
「檜舞台のバックス」というのがもともとあり、
どうしても対立を引き起こしやすい構造になっている
んですね。

「なんであんなミスするバックスにボールを出して
 怒られないかんの?」

とフォワードは思い、

「とろとろボールをとられて、しっかりボールを
出せよ、簡単に」

みたいにバックスは思うわけです。

だから、その違和感を埋めるべく、統一された戦略と
お互いをたたえ合うキモチがなければ、とてもうまく
いくわけがないスポーツなんですね。

そのことは、本当に、このあとのマネジメントを考える
よい体験となりました。

誠実に取り組み、なおかつ、いうべきタイミングに

「思いを込めた重いコトバをがつんと述べる」

みたいなのをタイミング良く言えるかどうかで
組織が固まるか否かが決まってくる。

ただし、これもプレーで実力があればこそで、
社会人ラグビーになって、体力が落ち始めた頃には
もっと下の実力のある人間よりも、周囲の人間からすれば
説得力が落ち始めている自分のポジションとか、なかなか
寂しい思いをするのもラグビーでの良い学びでした。


そんなこんなで、たぶん、自分が殻をもっていたから
当時はマネジメントがうまくいかないことに気づきはじめ、
いろいろと模索する日々でもありました。

それが大学4年まで続きます。

<続く>








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Last updated  2006.03.31 00:46:19
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