旅に詩あり - 鹿之助の旅
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○「北欧のエネルギーデモクラシー」 飯田哲也著 新評論 ISBN4-7948-0477-6 C0036この本で紹介されていたデンマークのヨアン・ノルゴー博士の「エネルギー哲学」は感動的だ。◆「物質的な成長社会では、何か新しいものをもっと早く買えるように、もっと早く捨てるようになる」◆「未来は予測するものではない。選び取るものである」ノルゴー博士の言葉。○ ノルゴー博士は、エネルギー消費の拡大は必ずしも豊かさにつながらないという哲学のもと、「真の豊かさ」に至る道を構想し、しかもそれを工学的に立証した人物。ライフスタイルとエネルギー消費を考え、今よりも電力消費量を10分の1近くに落としても充分に暮らせることを技術的に示している。○デンマークのエネルギー政策は、このノルゴー博士の哲学が採用されている。「経済成長とともにエネルギー消費量も増大する」というあたりまえに思われている成長の法則に真っ向から挑戦し、「再生可能エネルギーを増やしつつ、エネルギー消費を削減してゆく」というユニークな政策を公式エネルギー政策として掲げている。○産業界から烈しい反対があったのは当然予想できる。しかしNGOや市民の支援でこの「エネルギー2000」という政策は1990年に承認されることとなった。そして現在は「エネルギー21」に引き継がれ、エネルギーの効率化、コジェネレーションの推進、再生可能エネルギーの拡大の3つを重点とする政策を進めている。○街に溢れる自動販売機。今まで情けないことに私は日本が安全な国であることの象徴ぐらいにしか考えていなかった。ところがどうだ、自動販売機が消費する電力は年間75億KWHにもおよび、CO2排出量約90万トンにもなるという。(ちなみに一人当たりの電力消費量は1998年の統計で6300khだから、自動販売機は100万人以上の電力消費に値する)便利なときもある自動販売機、でもなけりゃないで生きてゆけないこともない。○ ノルゴー博士の言葉をもう一度噛みしめたい。★未来は予測するものではない。選び取るものである。★ーーーーーーーーーーーーーーーーのどかなデンマークの風景を車窓からながめ、ノルゴー博士のことをうつらうつら思い出しながら、過ごしたデンマークデンマーク出張からもう一月も過ぎてしまったとは。今年は9月にも行くチャンスがありそうだ。
2005.06.17
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