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2004.01.17
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● 当分の間、星野道夫熱は続く気配である。長い旅の途上(文春文庫)も良い。オーロラのように言葉が輝いている。

「ベットから転げ落ち、大きなたんこぶをつくって泣き叫ぶ子どもを前にして、ふと考えたことがある。かわいそうだと思い、できたら自分がかわってあげたいとも思いながら、どうやってもこの子の痛みを感じることができないのだ。ぶつかったのは自分ではないのだから、あたりまえのことでもある。しかし、親は我が子の痛みを自分の痛みとして感じるという話があるではないか。いや、身体の痛みと心の痛みとは違うということなのか。
 それなのに、ぼくは泣き叫ぶ息子を見つめながら、“この子は一人で生きてゆくんだな”とぼんやり考えている。たとえ親であっても、子どもの心の痛みさえ本当に分かち合うことはできないのではないか。ただひとつできることは、いつまでも見守ってあげるということだけ。その限界を知ったとき、なぜだかたまらなく子どもが愛おしくなってくる。」

● これを読んで、限界について考えた。そしたらすべての縁ある人が愛しくなった。

「大人になって、私たちは子ども時代をとても懐かしく思い出す。それはあの頃夢中になってたさまざまな遊び、今は、もう消えてしまった原っぱ、幼なじみ…なのだろうか。きっとそれもあるかもしれない。が、おそらく一番懐かしいものは、あの頃無意識にもっていた時間の感覚ではないだろうか。過去も未来もないただその一瞬一瞬を生きていた、もう取り戻すことのできない時間への郷愁である。過去とか未来とかは、私たちが勝手に作りあげた幻想で、本当はそんな時間など存在しないのかもしれない。そして人間という生きものは、その幻想から悲しいくらい離れることができない。それはきっと、ある種の素晴らしさと、それと同じくらいのつまらなさをも内包しているのだろう。まだ幼い子どもを見ている時、そしてあらゆる生きものたちを見ている時、どうしようもなく魅きつけられるのは、今この瞬間を生きているというその不思議さだ。」

● 過去も未来もない今という一瞬一瞬を大切にしたい!





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最終更新日  2004.01.17 11:45:22
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Re:■ 長い旅の途上 星野道夫(1/17)  
高田みかん  さん
今という一瞬一瞬を大切にしたい!<br><br>まったく同感です。<br><br>星野道夫熱、しばらく楽しみにしてます。<br> (2004.01.18 23:52:58)

Re:Re:■ 長い旅の途上 星野道夫(1/17)  
高田みかんさん<br>>今という一瞬一瞬を大切にしたい!<br><br>まったく同感です。<br><br>星野道夫熱、しばらく楽しみにしてます。<br><br>-----<br>写真のみならず、この人の言葉の感覚は結構すごいと思います。 (2004.01.20 00:48:44)

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