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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2009年06月27日
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何度観ても、細部に亘るリアリティと拘り、新しい発見があって楽しめる

「藤沢周平」の原作を凌駕する人間像が映像で描かれ、物語に入り込める
流石、今や日本を代表する山田洋次監督に手抜きがない、それだけでなく
目線を下に据えて、庶民感覚を忘れない山田流を貫く姿勢が好きだ

幕末、庄内(山形)地方とはいえ「井口清兵衛」(真田広之)は
武士の端くれ、型に嵌った格式もあろうが・・・・・・

なんせ、50石という給金(どの程度のものか不明だが)
不精髭、髪はほつれ毛が目立ち、のびた月代(さかやき)も見苦しい、

薪が惜しく風呂にも入らず、汗臭いとお上から叱られる始末
内職で虫籠を作っているし、庭は畑にして、野菜を育てている徹底振り

あまりの生活難に、気苦労から妻を病気で亡くし、
幼い娘二人に、惚けた老母をかかえて・・・・・・全く冴えない毎日を送る

だから、勤め先の同僚に「たそがれ殿」と、嫌味を言われながらも、
早々に帰宅せねばならない清兵衛であった

幼馴染の「朋江」(宮沢りえ)は、酒乱でDVの夫と離婚したばかり、
その夫(大杉漣)との諍いの仲裁で、仕方なしの果し合いとなった清兵衛
意外にも剣術の凄腕を披露、評判となって・・・・・

謀反の容疑の、城内一の使い手「余吾善右衛門」(田中泯)を討てと
お上の命が下り・・・・・


密かに想い続けていた「朋江」に、準備の手伝いを依頼する
そして、その想いを打ち明けるが、既に遅かったのだ・・・

壮絶な斬り合いが繰り広げられて・・・・・・・・・

結果は、一応、ハッピー・エンドなんだけれども、
時代は残酷で、清兵衛は、3年後戊辰戦争で命を落とすことになる


その時代の背景や出来事の詳細を、正確・丁寧に写している事なんだ

江戸に出向いている殿様が死んで、次期の跡目相続が決まり、
反主流派は全て抹殺されるという不条理を余吾善右衛門に語らせ

余吾善右衛門が切り殺した死体に群がる蝿の大群が、ウワーンと
血なまぐさい臭気が、緊張感を盛り上げる

また、戦い前夜、脇差を研ぐ場面、鍔から刀身を外し、
砥石で研ぎ始める、真剣なんだろう、身震いするほどの鋭さが

例えば、釣りをしている時に、二体の死体が流れてくる・・・・
騒ぎ立てずに、合掌して見送る場面は当時の農民生活の酷さと常態化が

食料蔵に保管されている、米等の穀類・・・・そして棒鱈
その保管量は、何日分になるのだ?と質問されると、
帳簿を見て答えるのだが、もしもの緊急事態に備えてのもの

夕飯を終え、茶碗に白湯を注ぎ、沢庵を一切れとって、残った米粒を
洗い落とし、それを飲み干し、その茶碗を洗わずそのまま箱膳にしまう
庶民の食事風景が映されて興味深い

庄内言葉「せば」「がんす」など、心地よい方言が飛び交う

「小林稔侍」「丹波哲郎」が、強烈な個性で存在感を発揮し
「吹越満」「神戸浩」も、独特の味わいをみせる
二人の娘たちが、めんこいこと

岸恵子のナレーションが、一層物語を引き立たせ

エンド・ロールで流れる、「井上陽水」の歌「決められたリズム」は
誰の好みなの?時代劇なのに何故かしっくりと合って

何度観ても、いいものを「名作」という
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日も又、蘭の花「カトレア」 
オイラ的花言葉:子供の頃から想い続けたヒトに、打ち明ける勇気の瞬間
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最終更新日  2009年06月27日 19時15分41秒
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