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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2012年09月21日
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煙突の見える場所.jpg


監督=五所平之助   製作=内山義重     原作=椎名麟三
脚色=小国英雄    撮影=三浦光雄     美術=下河原友雄
音楽=芥川也寸志

【キャスト】
上原 謙 =緒方隆吉 田中絹代=緒方弘子 芥川比呂志=久保健三
高峰秀子 =東 仙子 関千恵子=池田雪子 田中春男 =塚原忠二郎
花井蘭子 =石橋勝子 浦辺粂子=野島加代 坂本 武 =河村徳治
三好栄子 =灘らん子


東京日本橋の足袋問屋に勤める『緒方隆吉』
両隣で競いあう“祈祷の太鼓”と“ラジオ屋”の雑音ぐらいにしか悩みの種をもたない 
平凡な中年男

その妻『弘子』は 前夫が戦災で行方不明になったまま、どこか狐独な影がある

彼女が競輪場の両替えのアルバイトで そっと貯金していることを知ったりすると、
それが夫を喜ばせるためとは判っても「隆吉」は どうも裏切られたような気持になる

その緒方家の二階には 下宿人が二人、税務署官吏の『久保健三』
そして隣室には 街頭放送所の女アナウンサー『東仙子』

「健三」は「仙子」が 好きなのだが、相手の気持がわからないでいる
「仙子」は残酷なくらい冷静なのだ

そんな一家に 或る日、赤ちゃんの捨子が・・・・ 


戦災前後のごたごたから「弘子」は まだ「塚原」の籍をぬけていない
二重結婚の咎めを怖れた「隆吉」は 警察に届出ることもできず・・・・
その上 泣き続ける赤ん坊にイライラし「弘子」を責めつけた

泣きわめく 赤ん坊
夜も眼れぬ二階の二人と階下の夫婦・・・・そのイライラが頂点に・・・・


騒ぎがきっかけで赤ん坊は 重病に罹る
あわてて看病をはじめた夫婦は、病勢の一進一退につれて、
いつか本気で心配し 安堵しするようになったが・・・・・・


    ------------------------------
オイラの生まれ育った所は 東京都足立区の外れ 下町というより まったくの田舎町 
通学 そして会社通勤は常磐線 沿線の開発は遅く 畑や田圃が多く眺めが良かった

亀有駅から乗車 綾瀬駅を通過する頃から車窓に“おばけ煙突”が見え始め 北千住・南千住と電車が進行するにつれ その煙突の数が2本・3本・4本と変化するのが見えた

今 問題の“東電”  その火力発電所の煙突だったが 取り壊され跡形もない
北千住・南千住界隈 隅田川・荒川沿の町工場など 周辺下町のシンボルだった

今では “お化け煙突”の話題も聞かない・・・・ 

この映画「煙突の見える場所」は この“お化け煙突”を 真ん中に置いて
“見る場所によって変わる煙突の不思議さ”を物語のテーマにし そのシンボルとした

1953年 戦後も まだ間もない頃
東京は焼け跡の町から復興著しく 何もかにもが前向きで 活気づいていたが・・・・
戦争が残した傷跡は 未だあちこちに残っていて ふとした瞬間に姿を現し悲劇を演じた

主人公「緒方」夫妻の妻「弘子」は 行方不明の前夫の戸籍から抜けないまま結婚してて
重婚罪?の恐れに 前夫が置いていった“赤ちゃん”の始末に 右往左往する話なのだ

大女優「田中絹代」と当時新人女優「高峰秀子」 二人の張り合う演技が火花を散らす

飲み屋の女「花井蘭子」赤ん坊の母親  「関千恵子」のアッケラカン社員
「浦辺粂子」の競輪場の両替屋 そして「三好栄子」の新興宗教の祈祷師も

女たちの逞しい生き方に 戦後の困難を支え動かした原動力が女性だったと思い知らされる

一方 問屋勤めのサラリーマン「上原謙」 正義を掲げる税務署官吏の「芥川比呂志」 
無職で浮浪者の「田中春男」・・・・・等など

ここで描かれる男性陣は みな情けない・・・・女性陣に押されっぱなしで・・・・・
当時の流行り言葉の “戦後 強くなったのは 女性と靴下”が 将に文字どうり

それから この映画製作当時の生活風景の数々は 懐かしく想い出に浸れる
ラジオ放送が 日常生活の重要なアクセントになっていたことなど・・・・・

上野周辺の西郷さんの銅像から眺めるアメ横近辺  不忍の池縁は瓦礫の山で



話は変わるが その頃の映画界の充実振りは まさに黄金期にあり 名作映画が次々に

1953年キネマ旬報 日本映画ベストテン では
1位「にごりえ」今井 正  2位「東京物語」小津安二郎  3位「雨月物語」溝口健二
4位が この映画で 5位「あにいもうと」成瀬巳喜男   6位「日本の悲劇」木下恵介
7位「ひめゆりの塔」今井正  8位「雁」豊田四郎 9位「祇園囃子」溝口健二
10位「縮図」新藤兼人  という充実振り

外国映画にしても同様
「ローマの休日」「シェーン」「現金に手を出すな」「ここより永遠に」「終着駅」と

中学校で おかしなイジメにあっていて 一人遊びが好きな中学生だったオイラ
映画を観ることは或る意味 人間として大切で重要な勉強だったと 今でも思っているし
当時 世界の最新情報が映像で観られたのも 後年の実社会で 大変役に立った

しかし この映画は音が主役のような気がした ヤカマシイくウルサイ
新興宗教のドンツク ドンドンツクツクと団扇太鼓に小太鼓がなり南無妙法蓮華居
電気修理屋のラジオの音声 そして7人兄弟の喧騒・・・・
そして 昼夜 暇なく泣き続ける赤ちゃん    観客もイライラさせる戦術?


兎に角 いろいろと 昔の事が 懐かしく思い出される映画でした

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
散歩路の或るお宅 二階のベランダまで生い茂った朝顔の様な花がイッパイ咲いていた
今朝 庭でお手入れ中の奥さんに「立派な花ですねえ、なんという花ですか?」と訊ねると
「りゅうきゅうあさがお・琉球朝顔」 「昼間も萎まずに咲いてますねえ」
「そうなの南の方の花なので ひと月以上咲き続けて 種は出来ず 球根なんです 
 夕方は ピンク色に変わるんですよ・・・・」 
「ありがとうございました 夏場の日除けには最適ですね 来年は是非これにしましょう!」

あさがお6.jpg
オイラ的花言葉:
「負うた子より抱いた子」(おうたこよりだいたこ)
 *身近なことを優先させたり大事にしたりするのが 人の常であるということ
  背中に負うた子よりは 前に抱いた子の方があやしやすいことから言う





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最終更新日  2012年09月25日 16時36分06秒
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