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オーウェン@ <1973年>映画「セルピコ」 こんにちは。いつも楽しく、またワクワク…

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2013年09月21日
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チャップリンのNY.jpg


【スタッフ】
製作・監督・脚本・音楽=チャールズ・チャップリン
撮影=ジョルジュ・ペリナール   美術=アラン・ハリス
編集=ジョン・シーボーン      編曲=ボリス・サーベック

【キャスト】
チャールズ・チャップリン=王様       ドーン・アダムス    =アン・ケイ
オリバー・ジョンストン=ジェイミス大使  マイケル・チャップリン =ルパート・マカビイ
マクシーヌ・オードリー =王妃       ジェリー・デスモンド  =ボウデル首相


【あらすじ】
“革命”のため  国を追われた『イゴール・シャドフ王』
ニューヨークにやって来たが、同行した首相に 現金も証券類までも持ち逃げされた

「王様」は“原子力を使って理想郷を創る”というアイデアを実現させるべく、
アメリカ原子力委員会と接触を図る

テレビ局の美人キャスター「アン・ケイ」に騙され 
シャフド王は クロムウェル夫人主催の夕食会に出席したが
その様子を 隠しカメラのテレビで中継放送されていた

その席で 余興としてハムレットの独白を演じたことで・・・・
演劇の経験があることを明らかにしたため、その後、TVCMの出演依頼が殺到する

最初は気のすすまぬ「王様」であったが、


ある進歩主義的な学校を訪問した王様 『ルパート・マカビー』という10歳の少年に会う

彼は学校新聞の編集者で歴史に造詣が深く、「王様」にアナキズム的な講釈を行う
「ルパート」はいかなる政府も信用しないと述べるが、両親は共産党員であった

その「ルパート」少年を助けた縁で・・・・・
次第に「王様」自身が共産党員であると疑われるようになり、


 に 喚問されるのだが・・・・

   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この映画 日本で封切られたのは 今から54年前の1959年 オイラ大学生だった
(因みに ロンドンで製作され公開されたのは1957年 米国では1972年だった)

当時の評論家や巷の評価は あんまり芳しいものではなかったが オイラには
それが不思議でならなかった (キネ旬 外国映画ベストテンにも入ってないほど)

これほど強烈に アメリカを皮肉り 批判し コケにしてるのに

しかし 今日 再度観てみると アメリカにだけ発信してる皮肉や 警告じゃない
全世界の人達に向かって 発してるメッセージなんだと 気が付く

映画の冒頭に字幕が
「現代生活の小さな悩み  その1つが“革命”である」 と出るのだが・・・・
なんか今でも エジプト・シリア等 世界中で起きてる革命闘争を予感していたのか?

この映画での 欧州の“エストロヴィア国”の「シャドフ王」の 亡命の理由は 
原爆を欲しがる閣僚たちが 王の原子力平和利用計画に反対し 追い出されたと

そして その利用計画をアメリカ原子力委員会に売り込みたい 原子力で理想郷を
実現するという その計画内容がどういうものなのか は明かされないが
是非 聴いてみたいもんだけど、 そういった問題意識があったことに 感心する

前半部分 亡命した憧れの文明国アメリカを体験 その中身の無さに失望する王様
道路の混雑ぶりと喧騒  映画館では若い男女が踊り狂い 教育現場の子供達の悪戲

そして映画館での予告編を観て 如何に低俗な内容であるかに 驚愕する
その題名は「ソウルな殺し屋」「男か女か?」「恐怖のガンマン」 そのバカバカしさ
ハリウッド映画の酷さ 殺人映画を“ご家族でどうぞ”と呼びかける節操の無さ

そして 学校で 生意気な生徒が 強烈なメッセージを投げかける
王様「何を読んでる?」・・・・ 子供「マルクス」
王様「共産党員かね?」・・・・ 子供「マルクスを読むと共産党員?」
王様「支持する党は?」・・・・ 子供「ないよ 政府なんか大嫌いだ」
王様「では誰が“統治”を?」・・子供「その言葉が嫌いだ」
王様「統治が嫌いなら指導にしよう」・・子供「政府の指導とは権力で人民を圧迫する事」
王様「しかし 政治は必要だぞ」・・・子供「政治は人民を束縛する」
王様「米国民は自由ではないか?」 ・・・・議論は延々と続き

原子力の時代に 未だ原爆を作って 地球上の文明と生物を絶滅させようとしてる
何故 ローマ帝国が崩壊したか? 何故 封建制が崩壊したか? 
何故世界は崩壊するのか?・・・・・それは『強力な権力のせいだァ!』


「原子力問題」「教育問題」「ジャーナリストの横暴さ」「共産党(赤)狩り」
「整形手術」「金権主義(金が全て)」「自由と不自由」「音楽や映画の低俗性」等など

そんな 内容の批判は アメリカの反動的なマスコミから、
「危険思想をバラ撒き、健全な市民階級に毒素を注入している」と批判され
1952年にアメリカから国外追放処分を受けていたからか・・・・

しかし そんな保守的な世論にも果敢に立ち向かい、
プロレタリアートの立場から、資本主義社会に対する不平等への“怒り”を顕にしてた

偉大な芸術家を追放してしまったアメリカ思想は 後年蘇るものの恥ずかしい限りです

そんな問題を沢山描きながら 腹を抱えて笑える喜劇に 心底感服でした

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝方の「すすき」の写真です  
その向こうに大きな月が出ていたのですが 残念乍 写っていませんでした
すすき (372x281).jpg





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最終更新日  2013年09月22日 22時30分55秒
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