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Castlemore というトロント市内に近いコースだった。朝から雲行きが怪しく、1番ホールでスタートを待っている間に雨がぽつぽつ。その後,ずっとそぼ降る雨の中のラウンド。前後でプレーする人たちも途中であきらめたのか、8番ホールまで来たときには誰も見えなかった。
この時点で,クラブハウスがすぐ近くに見えたので,シロクマたちもやめるか続けるかかなり迷ったが,とりあえず,行けるとところまで行こうという事になった。
しかし、実際,グリップも手袋も湿気って、滑るし。案の定、9番のティーショットはチョロった。ウェッジでとにかくラフから脱出しようとゴルフバッグを見ると、クラブが少ない。
8番ホールでアプローチ用にグリーンまわりに2~3本クラブをもっていったが、そこに置き忘れて来たようだ。
すぐに8番ホールまで,戻ってみたが,アプローチショットをしたところにすでにクラブはなかった。そういえば,シロクマたちが,9番でティーショットをしていたとき、8番のグリーンにパワーカートが走りよって来たのを思い出した。確かアジア人の女性2人。後続は誰もいなかったのに、急に現れたので,少し不思議に思い、覚えていた。
彼女たちが拾ってくれたに違いなかった。普通なら,追いついて来て、返してくれてもよさそうなものだが(すぐ前で我々がプレーしていたのは見えたはず)、どうやら、そこで、ゲームをやめたらしく、彼女たちはすでにどこにも見当たらなかった。
プロショップに拾ったクラブを返しに行ってくれたかなと、プロショップの方を見たが人気はなかった。
うっかり,返すのを忘れてもって帰られたりすると、もう,戻って来る可能性はない。そうなるといやなので,駐車場の方まで見に行った。すると、全く人気のない広い駐車場の一番向うにパワーカートに乗った女性がひとり。向うもこちらに気づいた様子なので,クラブを持って来てくれるのかとも思ったが,とにかく礼儀として、こちらから,走って、彼女たちの車のところにいった。
しかし、
「僕のクラブを拾ってくれましたか?」の問いにその人はアイ・ドント・ノーの答え。
そんなはずないだろう? というのが顔に出たのか,そのひとは、すでに車に乗って車を動かし始めていた人と相談を始めた。っていうか、シロクマには内容は不明。トロント辺りではよく耳にするアジア系の言語。
車に乗っていた女性が出て来て,雨の中,トランクを開けて,中から,ゴルフバッグを出して、カバーのチャックを開けた。
はたして、そこにはシロクマのテーラーメードのアイアン3本が丁寧に格納されていた。
いや~、こんな短い時間の間に、こんなところまで,旅して来たのかという感じ。
一応,そのおばちゃんたちにはサンキューと礼を行って,取り返してきたが、何とも釈然としない。
最初の女性がアイ・ドント・ノーと言った時点でしらばっくれようとしたのは明白。
シロクマは、これまでにも何度か,クラブを置き忘れて、後の人に届けてもらった事があるし,自分も同様に人のクラブを見つけたらできるだけすぐに届けてあげる。
一度、置き忘れたアイアンが戻って来なかった事があるが、それも、うっかり返し損ねた人がいただけで、悪意ではないと思っていた。
しかし、それは、ナイーブな日本人的感覚。
一緒に、まわっていた日本人の友人は
「日本の常識は世界の非常識」
という。
正直,クラブを無くすかも知れなかったと言うことよりも、人間を信じられなくなったことに少なからずショックを受けた日だった。